平成222010)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

22−共研−4205

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

6

研究課題名

Korean Educational Broadcasting System (EBS)のコーパス分析

重点テーマ

言語と統計

フリガナ

代表者氏名

カレイラ マツザキ ジュンコ

カレイラ 松崎 順子

ローマ字

Junko Matsuzaki Carreira

所属機関

東京未来大学

所属部局

こども心理学部

職  名

専任講師

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

1 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

日本の小学校において外国語活動が2011年度より正式に必修化されるが、その前にいくつか解決しなければならない問題がある。第一に、日本全国同じ条件で小学校の外国語活動を行っていけるかということである。第二に、小学校教員をサポートする教材が早急に必要である。第三に、英語教育における小・中・高校の連携をどのように行うかということである。ところでこのような問題を解決する一つの策として学校放送番組があげられる
一方、韓国の小学校では、1997年に小学3年生から英語を正規教科として取り入れており、小・中・高一貫の教育課程の確立など周到な準備のもとに英語教育が導入された。このような小・中・高一貫の英語教育を支えるために、2007年よりKorean Educational Broadcasting System (EBS) においてSchool English Learning (SEL)と呼ばれる英語の学校放送番組が始まった。日本と韓国は「アジアの非英語圏」という「外国語学習環境」という点で、似通った環境にある。韓国の英語教育の情勢は、今後の日本の英語教育を考えるうえで大いに参考になるであろう。ゆえに、本研究では,日本の英語教育における小・中の連携に示唆を与えるため,EBSeの中で内容重視の教授法を取り入れている小学6年生対象のTok Tok Englishおよび中学1年生対象のNonstop Englishの番組のコーパス分析を行った。両番組の頻出語彙および特徴語を分析した結果,小学6年生対象のTok Tok Englishのほうが中学1年生対象のNonstop Englishよりも理科などの専門的な語彙を多く使用していることが明らかになった。ゆえに,小・中の連携という観点から語彙面において両番組の語彙レベルをもっと考慮すべきであるといえるであろう。しかし, S-TTRを比較すると,Tok Tok English の値のほうが低い。ゆえに,Tok Tok Englishでは,何度も同じ語彙を繰りかえし聞かせることによって,Nonstop Englishよりもわかりやすい番組になっているといえる。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

統計数理研究所共同研究リポート265Korean Educational Broadcasting System (EBS)のコーパス分析 ?Tok Tok English およびNonstop Englishの比較? 統計数理研究所, 1-40.
1-56

Analysis of Programs for Elementary School Students of Korean Educational Broadcasting System (EBS) English 平成23年1月4日 The 9th annual Hawaii International
Conference on Education (Hilton Hawaiian  Village Beach Resort & Spa)Hawaii

Program Analysis of School English Learning (SEL) of Korean Educational Broadcasting System (EBS) English 平成23年1月10日 The 9th Annual Hawaii International  Conference on Arts and Humanities (Hilton Hawaiian Village Beach Resort & Spa)Hawaii

韓国教育放送公社EBS-eのSchool English Level の番組分析 平成22年6月20日 日本児童英語教育学会(JASTEC)創立30周年記念 第31回全国大会(大東文化大学板橋キャンパス)
韓国教育放送公社EBS-eの小学生対象のeラーニング教材の分析 平成22年8月8日2010PCカンファレンス (東北大学川内キャンパス)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関