平成262014)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

26−共研−4306

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

9

研究課題名

データサイエンティスト育成における統計理論教育の役割

重点テーマ

統計教育の新展開 II

フリガナ

代表者氏名

タケムラ アキミチ

竹村 彰通

ローマ字

Takemura Akimichi

所属機関

東京大学

所属部局

情報理工学系研究科

職  名

教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

196千円

研究参加者数

9 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

ビッグデータ時代を迎え,データサイエンティスト育成事業が多くの大学ではじめられている.データサイエンティスト教育において,統計理論をどのような形で教えるかは難しい課題である.本研究では,データサイエンティスト教育の中で必要とされる統計理論のあり方について検討する.ビッグデータの解析においては,背後の母集団が明確でなかったり,またデータ収集における誤差の生成過程がモデル化しなくい場合も多い.そのような中で,ビッグデータの解析から得られる結論の統計的な妥当性について,標準的な統計理論の応用だけでは不十分なことも多い.このような観点から,統計理論の前提やその適用可能性を含めて,カリキュラムのモデルを検討することが本研究の研究目的である.
 本年度はこの目的にそって,ビッグデータ時代の統計学のあり方や統計学の教育の現状について研究し,リストに示すように,いくつかの論文や講演において発表した.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

論文等
竹村彰通.(2015)
統計学にとって情報とは何か.
現代思想,2015年6月号,60-68.

深澤弘美,櫻井尚子,和泉志津恵. (2015)
大学入試センター試験と海外の出題傾向.
統計数理研究所共同研究レポート, 335(7): 69-72.

櫻井尚子,和泉志津恵,深澤弘美. (2015)
MOOCでのcertification問題について.
統計数理研究所共同研究レポート, 335(7): 73-78.

佐藤恵子, 鈴木美香, 和泉志津恵.
統計家のプロフェッショナリズム涵養プログラム試行と評価.
2015 年度日本計量生物学会年会講演予稿集.pp.63-68.


研究発表
竹村彰通,美添泰人,中西寛子
統計教育の標準化と国際化 - 統計教育大学間連携ネットワークの活動
2014年11月29日 横幹連合コンファレンス

深澤弘美,櫻井尚子,和泉志津恵.
大学入試センター試験と海外の出題傾向.
第 11 回 統計教育の方法論ワークショップ 次期指導要領改訂に向けた統計教育イノベーション ?オープンデータ・公的統計の活用授業、主体的学びの展開?,統計数理研究所.
2015年3月6-7日.

櫻井尚子,和泉志津恵,深澤弘美.
MOOCでのcertification問題について.
第 11 回 統計教育の方法論ワークショップ 次期指導要領改訂に向けた統計教育イノベーション ?オープンデータ・公的統計の活用授業、主体的学びの展開?,統計数理研究所.
2015年3月6-7日.

佐藤恵子, 鈴木美香, 和泉志津恵.
統計家のプロフェッショナリズム涵養プログラム試行と評価.
2015 年度日本計量生物学会年会,京都大学医学部創立百周年記念施設芝蘭会館.
2015年3月12-13日.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

和泉 志津恵

大分大学

稲葉 由之

日本統計協会

倉田 博史

東京大学

駒木 文保

東京大学

下川 敏雄

山梨大学

中西 寛子

成蹊大学

宿久 洋

同志社大学