平成272015)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

27−共研−2012

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

7

研究課題名

テキストマイニングと金融市場分析

フリガナ

代表者氏名

モリモト タカユキ

森本 孝之

ローマ字

Morimoto Takayuki

所属機関

関西学院大学

所属部局

理工学部

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

105千円

研究参加者数

7 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

(研究目的)

1. 研究用データの整備
 a) Google 社が提供する Google トレンドから検索数指数 (Search Volume Index, SVI) をダウンロードし,SVI に関するデータベースを構築する.
 b) NEEDS TickVision から生データをダウンロードし,そのデータを1分間隔データに加工した上で,実現ボラティリティ (Realized Volatility, RV) を計算する.
 c) 分析に使用するデータの種類は,東京証券取引所1部上場企業株式の中から主要個別銘柄と株価指数TOPIXを用いる.
 d) 情報の供給についてのプロキシとして,オンライン上におけるニュース記事を用いるが,とりわけ経済ニュースに強い日本経済新聞またはロイターのテキストデータを用いる.

2. モデルの定式化
 a) 実現ボラティリティの自己回帰モデルに SVI を含めることにより,ボラティリティ予測のパフォーマンスを改善することを目的とする.そこで,ボラティティとSVIを変数とした,種々の時系列モデルを基に分析を進める.
 b) オンライン上におけるニュース記事のデータに対しては,文書の確率的生成モデルの一つであるトピックモデル (Topic model) を用いる.

(研究経過)

1. 研究用データの整備
 平成27年度は a, d 以外の b, c については概ね目標を達成した.来年度以降,a についてはどのような単語の検索数指数を調べるべきかを確認し SVI に関するデータベースの構築を進める.d に関してはロイターのテキストデータについては完成しているので,引き続き日本経済新聞のテキストデータに関するデータベースの作成を行う.

2. モデルの定式化
 a について AR, ARMA, HAR モデルに加え,Bollerslev et al. (2016) による ARQ, HARQ モデルについての実装は完了した.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

当該研究に関する情報源無し(ただし,研究成果を論文「Forecasting financial market volatility using a dynamic topic model」Takayuki MORIMOTO, Kaito YAMAUCHI and Yoshinori KAWASAKI に纏め国際学術誌に投稿準備中.)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究会の開催無し

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

川崎 能典

統計数理研究所

永井 勇

中京大学

永田 修一

関西学院大学

中谷 朋昭

北海道大学

持橋 大地

統計数理研究所

山下 智志

統計数理研究所