平成クオ1989)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

クオ−共研−1

専門分類

1

研究課題名

学校における新しい統計教育

フリガナ

代表者氏名

ムラカミ マサカツ

村上 征勝

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

13 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

社会の情報化の進展にともない,CAIを中心として学校教育へのコンピュータの活用が積極的に進められ,学校における統計教育もその内容,方法共に情報化社会にふさわしいものが求められている。そこで,情報化時代の統計教育はいかにあるべきかを,パソコン,ビデオ等のメディアの利用も含め研究する。


昨年度の共同研究から継続して行っていた高校の先生を対象とした教育用の「統計小辞典」の出版作業を終了し,5月に日本評論社より出版した。
研究計画書では,その後に高校の先生のための「統計教育用テキスト」の検討に入る予定となっていたが大学における統計教育の実態を把握することが急務であるとの判断から,統計学会の協力を得て,「大学における統計教育の実態調査」を,9月〜12月にかけて実施した。国公私立の4年制大学五百数十校に平成元年度の講義要項及び時間表等の資料の送付を依頼し,約95%以上の大学の協力を得た。これらの資料にもとずき,
1.実施されている統計の講義名
2.単位数
3.講義内容,程度
4.専任教官の有無
などについて分析作業を行った。平成元年度は,国立大学の内,約半数の60大学について作業を終了した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

統計教育推進会編「統計小事典」日本評論社(1989年4月)


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

昨年度の共同研究で高校の先生を対象とした「統計小事典(仮題)」の出版作業(原稿提出,初校等)がほぼ終了したが,今年度は,再校等の残りの作業を行うと共に,高校の先生を対象とした「統計教育用テキスト(仮題)」の検討に入る。また昨年度に続き統計教育用資料(特に高校生用・大学生用の確率・統計のテキスト)の収集及び検討,ビデオ・コンピュータ等のメディアを利用した統計教育の実態の分析等も行う。
統計教育というような,取り扱う事柄が大きな研究を行うには,大学に統計学科が一つも存在しない現状では,統計の唯一の教育・研究機関である統計数理研究所を中心とした共同研究を行うのが最も効果的である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

伊藤 孝一

 

上田 尚一

 

宇喜多 義昌

 

木村 等

香川大学

佐藤 良一郎

明星大学

柴田 徹

愛知大学

竹内 清

石巻専修大学

長谷川 政美

統計数理研究所

松下 嘉米男

 

村上 正康

千葉大学

柳川 尭

九州大学

山元 周行