平成182006)年度 共同利用登録実施報告書

 

課題番号

18−共研−9

専門分類

7

研究課題名

国際比較調査、国民性調査、ソーシャルキャピタルと健康問題

フリガナ

代表者氏名

ツノダ ヒロコ

角田 弘子

ローマ字

Tsunoda Hiroko

所属機関

三重大学

所属部局

大学院医学系研究科 公衆衛生学講座

職  名

大学院生

所在地

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研究目的と成果の概要

研究目的
大規模標本調査に基づいて、健康満足度に及ぼす人間関係における信頼感(以下、単に信頼感と記す)の影響を検討すること。人々の健康には社会文化的要因が影響を及ぼすことは古くから指摘され、例えばKawachiら(1999)は、死亡統計や社会調査に基づき、所得格差や信頼感(米国GSS: General Social Survey)による一般的信頼感の指標やボランティア組織への平均加入数などが、死亡率や主観的健康・幸福状態などの健康指標と相関することを報告している。しかし、これらの指標は社会や文化が異なった場合に必ずしも同じ意味を持つという保証はない。 
本研究では、東アジア価値観調査や2004年日本調査(代表 統計数理研究所・吉野諒三)により、いくつかの信頼感に関する指標と健康満足度との関連について検討した。

成果の概要
 日本では、欧米での先行研究にあるようなボランティア組織への平均加入数が
信頼感に直接影響することはなく、日本においては人間関係の結びつきが異なる形で存在することが示唆された。
これらの結果は日本公衆衛生学会において発表をし、統計数理研究所メモランダム
へも提出済みである。