昭和601985)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

60−共研−6

専門分類

1

研究課題名

統計教育の補助教材の開発

フリガナ

代表者氏名

スズキ ギイチロウ

鈴木 義一郎

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

17 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

高度情報化社会といわれる今日,統計的方法の有用性は学界や産業界で急速に拡大されつつある。一方,統計学の知識を習得させるための教育体制は,依然として脆弱である。そこで,学校教育の現場で効果的に利用できる“補助教材”を開発することにより,正しい統計学の知識の普及に寄与することができる。特に昨今では,驚異的な普及をみせているパーソナルコンピュータを利用してグラフ化の手法を多用した教材の開発に重点を置く。また統計教育を担当している現場教師の統計的センスを補強する方策についても検討を行う。


高度情報化社会といわれる今日,統計的方法の有用性が急速に拡大されつつあるのに,統計学の教育体制は,依然脆弱である。そこで,正しい統計学の知識の普及に寄与することができるよう,とりわけ
学校教育の現場で効果的に利用できる
また現場の教師が,積極的に使いたくなる
ような“補助教材”を開発するための方策について議論を行った。
研究成果を公表する段階までには至らなかったが,主たる討論内容に関しては以下の通りである。
1.統計教育を担当している現場教師の統計的センスを補強する方策についての討議を行った。
2.統計教育におけるパソコン利用の実態を調べて,補助教材の利用のありかたについての問題点を検討した。
3.数学教育,統計教育等に関連して開発されている既成教材,特にパソコン用のパッケージについての問題点について検討した。
4.統計教育の補助教材などを扱っている文献類の収集を行った。
5.新規の統計教育用教材の開発を行うに際し,その教材をユーザーが利用したいと思わせるようなマニュアルの作り方の検討を行った。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

1.統計教育等におけるパソコン利用の実態について有為抽出によるサンプル校を選定してアンケート調査を行う。
2.数学教育,統計教育等に関連して開発されている。既成教材,特にパソコン用のパッケージについての問題点を検討する。
3.新規の統計教育用教材の開発を行い,その教材を利用する際のポイントを指示したテキストを作成する。
4.開発された方法の効果に関する評価を行う。
統計の基本的な概念が,ともすると数理的な側面に重点を置いて教育される傾向があるので,統計数理の専門家が教育の現状を正しく認識して,より積極的に関与していく必要がある。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所

岡崎 卓

統計数理研究所

鎌倉 稔成

中央大学

北野 利雄

仙台工業高等学校

小西 貞則

九州大学

佐藤 義治

北海道大学

澤田 利夫

国立教育研究所

島田 茂

東京理科大学

千野 貞子

いわき明星大学

田中 潔

岡山商科大学

垂水 共之

岡山大学

馬場 康維

統計数理研究所

前原 濶

琉球大学

三浦 良造

一橋大学

山本 正明

山形大学

吉村 啓

慶應義塾