平成81996)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

8−共研−109

専門分類

8

研究課題名

サンスクリット大乗仏典の計量文献学的研究

フリガナ

代表者氏名

ムラカミ マサカツ

村上 征勝

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究は、大乗仏教の重要教典であるサンスクリット語法華経(28品)を対象とし、その教典の本文や文法などの、計量可能なあらゆる情報をコンピュータに入力して統計的な分析を行う。これにより法華経を計量的に把握するとともに、般若経、十地教等の他の仏教教典との比較検討を通じ、法華経諸品の関係や成立順序の推理を行う。


分析予定の梵文仏典のうち、「法華経」はすでにデータベースが完成し、これを用いて索引を出版した(1995年度坂本日深学術賞受賞)ので、今年度は、「般若経」、「十地経」のデータベースの作成を進めた。「十地経」については入力を終了し、校正の段階に入った。
「般若経」については、1/3程度入力を終えた。また「法華経」については言葉の出現頻度などの分析の基礎となる統計量を算出し、数量化III類等の手法を用いて、一部分析に入った。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

法華経本文のデータベースは一応出来上がり、「梵文法華経萩原・土田本総索引」として出版したので、一昨年より法華経成立順序推定に必要となる、般若経、十地経のデータベースの作成を開始した。今年度も、引き続きデータベースの作成を行う。なお、この研究はその内容から、インド仏教学と統計数理学の両分野の研究者が協力して行わなければならない学際的な研究である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石井 公成

駒澤短期大学

伊藤 瑞叡

立正大学

田賀 龍彦

立正大学

塚田 貫康

立正大学

平川 彰

東京大学