平成302018)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

30−共研−2055

分野分類

統計数理研究所内分野分類

e

主要研究分野分類

7

研究課題名

精神医療に関する必要量・疾患発生等の統計的将来予測に関する研究

フリガナ

代表者氏名

タチモリ ヒサテル

立森 久照

ローマ字

Tachimori Hisateru

所属機関

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

所属部局

精神保健研究所 精神疾患病態研究部

職  名

室長

配分経費

研究費

40千円

旅 費

29千円

研究参加者数

6 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究の目的は,精神科領域における将来的社会変化も織り込んだ医療の必要量の統計的予測・解析手法の開発とそれを用いた必要量などの予測である。また精神科保健医療サービスについての地域特性の可視化も目的とする。

精神科の受療行動のビッグデータを用いて,空間疫学を用いた分析・可視化を行った。精神科病院および診療所を受療する患者の受療行動(受療のための移動)について,二次医療圏,都道府県を地域単位とした空間分析を,全国を対象に実施した。

精神科医療における受療予測に関して,新規入院患者数の都道府県単位で精神障害全体および主要な精神障害ごとに予測を行った。

いくつかの地域(都道府県)を対象に,「入院通院患者発生の地理的分布」,「各医療圏のカバー範囲(診療している患者の居住地)」,「各医療圏居住の患者が,どの医療圏へ通院・入院しているか」を可視化した精神医療マップを作成し,それを精神保健医療行政で活用するための場の形成と可視化した資料を利用した実際の課題の検討を行った。

生活保護受給者の入院の地域差を分析,可視化し,学術論文として公表した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

査読付き国際英文誌
Okumura, Y., Sakata, N., Tachimori, H., & Takeshima, T. (2018). Geographical Variation in Psychiatric Admissions Among Recipients of Public Assistance. Journal of Epidemiology. doi:10.2188/jea.JE20180066

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

テーマ:「精神医療に関する必要量・疾患発生等の統計的将来予測に関する研究」に関連するこれまでの成果と来年度の研究活動についての検討
日時:2019年1月28日 16時から18時まで
場所:統計数理研究所 統計思考院 会議スペース
参加者数:6人

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

奥村泰之

一般財団法人 医療経済研究・社会保険福祉協会

高橋 邦彦

名古屋大学

竹島正

精神保健福祉センター

西 大輔

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所

逸見 昌之

統計数理研究所