平成クオ1989)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

クオ−共研−52

専門分類

6

研究課題名

数値予報の結果を利用した統計的天気予報手法の改善

フリガナ

代表者氏名

イシグロ マキオ

石黒 真木夫

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

最近の社会の天気予報へのニーズは,時間的空間的によりきめの細かい定量的なものとなっている。気象庁では,府県を2−3程度に細分した地域に対し,降水確率予報を発表しているが,新しい数値予報モデルの開発に伴う降水確率予報手法の改良を目的としてこの研究をすすめる。
統計数理研究所の研究者にとっては,ベイズ型ロジットモデルの実用性を試すことが目的となる。


数値予報と天気現象を結びつける統計的関係をとらえるモデルとして,ベイズ型ロジットモデルが使える事が確認された。
現在使用されている方法との比較を行う事が次の課題であるが,気象庁において来年度4月1日から使用される予定となっている。新数値予報モデルへの切換後に,この実験を行う事とし,今年度の研究では,数値予報モデルの変更に対応できる態勢を作るに停めた。
なお,統計的モデル選択の問題としてベイズ型ロジットモデルによるパラメータ推定法と変数選択法の比較が重要である事が判明し,来年度の課題の一つとしてベイズ型モデルに基くパラメータ推定と変数選択法に基くパラメータ推定の比較を行うための情報量規準の拡張を図る必要がある事が確認された。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究実施計画
研究内容:気象庁では64年度,新数値予報モデルを利用した新しい予報支援資料を作成し,昭和65年度からの実用化を予定している。この場合の手法は従来の手法及びその改良による。
この共同研究では,これまでに本共同研究で開発された手法を用いて同様の支援資料を作成し,気象庁及び本共同研究で作成された資料の精度評価を実施し,新しい手法の実用化について検討を行う。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

海老原 智

気象庁

坂元 慶行

統計数理研究所

寺坂 義幸

気象庁

中井 公太

気象庁

保科 正男

気象庁

吉永 泰祐

気象庁