平成292017)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

29−共研−1027

分野分類

統計数理研究所内分野分類

g

主要研究分野分類

2

研究課題名

衣服設計のための3次元人体形状とデザイン評価の総合的統計分析の検討

フリガナ

代表者氏名

マスダ トモエ

増田 智恵

ローマ字

Masuda Tomoe

所属機関

三重大学

所属部局

教育学部

職  名

教授

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

3次元仮想衣服設計を可能とするため,衣服設計のための3次元人体形状と衣服デザイン評価の総合的統計分析の検討を目的に,以下の研究計画を立て,成果を得た。
 1. 現在までに構築した約2000の日本人成人男女の3次元人体形状データに対して,本年度は男性約1000体の3次元人体曲面形状を角度で把握するための整合性と統計的分析について,主に清水先生とディスカッションを行い,実際の角度データを用いた分析方法について,現在多方向から検討を始めている。現段階では,従来の衣服設計で使用されている長さなどの1次元データと3次元計測による角度データを融合した総合的な人体形状の把握のための多変量などを用いた検討を行っている。この成果をもとに来年度は女性の3次元衣服設計用についても検討する計画を立てている。
2. 感性的な服のデザインイメージに関しての調査データを抽出してきたが,3次元人体形状に体して適したデザイン服のイメージ予測を機械学習などを用いて予測できる方法を,松井先生とは多方向から検討している。実現のためには,多数の3次元人体に仮想的にデザインした服ができる方法を検討しており,今回試着シミュレーションソフクを改造して,所有の3次元人体を組み込む方法を提案して,実際にソフト改造を依頼する方向で準備をしている。平成30年度の科学研究費(B)採択による研究費をもとに,30年度そのデータを構築する予定である。本年度は,そのための基礎的情報処理について統計処理ほうほうなどについて検討した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

論文
1) Extraction of 3D Tight and Flared Skirt Curved Shapes by Relating Sensitivity Images and Physical Properties with 3D Curvature Values, T. Masuda, M. Wada, K. Murakami, and H. Yokura, J Text Mach Soc Japan, 64 (2018 in press) 査読有
2) Extraction of 3D Curved Tight and Flared Skirt Shape Features Using Angle Curvatures, T. Masuda, M. Wada, and H. Yokura, J Text Mach Soc Japan, 63 (2017.10 in press) 査読有
3)Surface Shape Features of 3D Tight-Fitting Skirts Using Angle Curvatures in Virtual Reality, T. Masuda, J Text Mach Soc Japan, 63 (2017.10 in press) 査読有
学会発表
1) 衣服設計用成人男子の3次元人体曲面形状の角度による分類,増田智恵,奈良女子大学,日本家政学会(2017.5)
2) 広範囲年齢層成人男女の衣服設計用3次元人体曲面形状の比較,増田智恵,京都女子大学,日本繊維製品消費学会(2017.6)
3) Extraction of 3D Body Curved Surface Shape in Japanese Adult Females for the Sake of the 3D Draping and Design Garment Classification of the 3D surface Body Curved Surface Shape Features using the Angles of Concentrated Gaussian curvature and Concentrated Mean Curvature, Tomoe Masuda and Kaori Murakami, Tokyo, ARAHE(2018.8)


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究会は開催していません。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

清水 邦夫

統計数理研究所

松井 知子

統計数理研究所