平成242012)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

24−共研−4101

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

1

研究課題名

年齢・出生コホート交互作用モデルによる癌死亡の将来予測

重点テーマ

癌統計データ解析

フリガナ

代表者氏名

カモ ケンイチ

加茂 憲一

ローマ字

Kamo Ken-ichi

所属機関

札幌医科大学

所属部局

医療人育成センター

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

 本課題は,ポアソン回帰モデルを用いて癌の将来予測を行うことを主目的とする.説明変数としては年齢と出生コホートを用い,時代効果に関しては年齢と出生コホートの交互作用で表現するものとする.説明変数のは多項式で構築し,最適な次数を赤池情報量規準を用いて特定した.
 日本における男性の肝臓癌死亡を用いて解析を行った.肝臓癌には強い出生コホート効果(昭和一桁生まれ世代の特異的な高リスク)が存在し,時系列の予測が難しいとされる臓器の一つである.現在,肝臓癌死亡は上げ止まりであり,今後は減少することが通説であるが,本研究による予測結果も同じであった.具体的には現在20000人程度の死亡であるものが,2030年には5000人程度に減少するという推定結果が得られた.推定においては,超過分散に関するパラメータを導入した区間推定も行った.95%信頼区間の上限で10000人であるので、今後の減少はほぼ間違いないと考えられる.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

加茂憲一,佐藤健一,冨田哲治,癌リスクの視覚化と将来予測について,2012年度統計関連学会連合大会,2012年9月11日.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本研究テーマに関する研究会の開催はありません。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

佐藤 健一

広島大学

冨田 哲治

県立広島大学