平成18(2006)年度 一般研究2実施報告書
| 課題番号 | 18−共研−2037 | 専門分類 | 7 | |||||
| 研究課題名 | 分子系統樹推定法の開発 | |||||||
| フリガナ 代表者氏名 | ハセガワ マサミ 長谷川 政美 | ローマ字 | Hasegawa Masami | |||||
| 所属機関 | 統計数理研究所 | |||||||
| 所属部局 | モデリング研究系 | |||||||
| 職 名 | 教授 | |||||||
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| 配分経費 | 研究費 | 50千円 | 旅 費 | 0千円 | 研究参加者数 | 16 人 | ||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 生物系統学の実際問題の解決を通じて、既存の分子系統樹推定法の問題点を洗い出し、新しいモデルの開発を進めた。最尤法による分子系統樹推定に際し、モデルのミススペシフィケーションがどのような推定の偏りを与えるかを調べた。ゲノムプロジェクトの成果として、ゲノム規模の塩基配列データが次々に生み出されるようになり、そのような大規模データによる系統樹推定(ゲノム系統学)が盛んに行われるようになってきた。データが増えるに従って、当然サンプリング誤差は限りなく小さくなり、特定の系統樹が見かけ上は高い信頼度で支持されるようになる。ところが、系統樹推定に偏りがあれば、間違った系統樹が強く支持されてしまう危険が増えてきたともいえる。真獣類の系統進化を明らかにするために、ゲノムプロジェクトの進んでいる種について、さまざまなモデルを用いてゲノム規模の配列データ解析を行った。その結果、遺伝子ごとの違いを考慮しないモデルでは、間違った系統樹が非常に強く支持されてしまうことが分かった。遺伝子ごとに進化の速度や様式が異なるので、系統樹推定に際しては遺伝子ごとの違いを考慮に入れたモデルが不可欠であることが示された(Nishihara, Okada & Hasegawa, 投稿中)。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| 論文 | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
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| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 足立 淳 | 統計数理研究所 | 
| 大波 純一 | 東京大学 | 
| 岡田 典弘 | 東京工業大学 | 
| 岸野 洋久 | 東京大学 | 
| 下平 英寿 | 東京工業大学 | 
| Seo, Tae-Kun | 東京大学 | 
| 曹 纓 | 統計数理研究所 | 
| Zhong, Yang | Fudan University | 
| 二階堂 雅人 | 統計数理研究所 | 
| 西本 由利子 | 情報・システム研究機構 | 
| 橋本 哲男 | 筑波大学 | 
| 松井 淳 | 総合研究大学院大学 | 
| 三井 英也 | 総合研究大学院大学 | 
| Yang, Ziheng | University College London | 
| 米沢 隆弘 | 総合研究大学院大学 |