昭和611986)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

61−共研−8

専門分類

1

研究課題名

グラフ解析法の統計数理的基礎の研究

フリガナ

代表者氏名

ババ ヤスマサ

馬場 康維

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計科学情報センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

統計的データ解析の手段として多くのグラフが提案され,活用されている。それらの多くは多次元の情報を平面に射影することによって得られるものである。しかしながら数理的な基礎の十分ではないものが多い。そこで本研究では
1.既存のグラフを整理分類して数理的な基礎づけを行う。
2.数理統計的な背景を持つ新しいグラフ解析法を構築することを目的とする。


統計的データ解析の手段として,グラフィカルな手法が有用である。そこで,本研究では(1)既存のグラフを整理分類して数理的な基礎づけを行うこと(2)新しいグラフ解析法を構築することを当初の目的として共同研究を始めた。申請時のメンバーは,馬場,脇本,白旗の3名であったがその後,大学教育の中におけるグラフィカルな方法の活用という観点から,佐藤が,グラフィカルな方法のソフトウェアの構成という観点から田中が加わり,互に意見を交換した。
脇本,白旗,田中が1度,佐藤が2度,統計数理研究所に来所し,馬場を加えて緊密な討論を行った。また馬場が,岡山大学,愛知教育大学において,個々の研究者がかかえている固有の問題について討論した。即ち,岡山大学においてカテゴリカルデータのグラフ表現法,順位のグラフ解析法および関連ソフトウェアについて研究討論を行い,愛知教育大学においては,シュミレーション結果のグラフ表示の利用法について討論した。
これらの討論を通じ,カテゴリカルデータや順位データを扱う新しいグラフ表現法が生み出され,また,既存のグラフ表現法の改良も行われた。これらの研究成果は,研究員各自によって学会あるいは学術誌に公表されている。また,研究の成果を一般の利用に供するためのソフトウェアの開発を計画中である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

〔I〕論文1.Baba,Y.,Graphical prediction method based on categorical data,Computational Statistics & Data Analysis 5(1987)2.Shirahata,S.,A goodness of fit test based on some graphical representation when parameters are estimated,同上。3.Wakimoto,K.,A graphical association measure for the cross classifications,Bulletin of Informatics and Cybernetics Research Assosiation of Statistical Sciences,Vol.22(1987)
〔II〕学会発表1.馬場:第54回日本統計学会(61年7月,盛岡)
2.馬場:第4回日韓統計会議(61年7月,韓国ソウル)
3.馬場:第46回ISI大会(62年9月,東京)発表予定。


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

統計的データ解析の手段として多くのグラフが提案され,活用されている。それらの多くは多次元の情報を平面に射影することによって得られるものである。しかしながら数理的な基礎の十分ではないものが多い。そこで本研究では
1.既存のグラフを整理分類して数理的な基礎づけを行う。
2.数理統計的な背景を持つ新しいグラフ解析法を構築することを目的とする。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

佐藤 洋一

愛知教育大学

白旗 慎吾

大阪大学

田中 潔

岡山商科大学

脇本 和昌

岡山大学