平成132001)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

13−共研−2046

専門分類

7

研究課題名

カオス理論による糖尿病血糖値時系列データの短期予測システムの構築と検証

フリガナ

代表者氏名

アリタ セイザブロウ

有田 清三郎

ローマ字

Arita Seizaburo

所属機関

関西医科大学

所属部局

教養学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

糖尿病は代表的な生活習慣病のひとつで、我が国では糖尿病患者数は700万人に至り、その治療と予
防は急務の課題となっている。糖尿病患者において、血糖値は病態を特徴づける重要な指標であるが、
血糖値は日々刻々変動するため、その複雑性を数量的に解明することができず、血糖値時系列データの
解明と予測システムが切望されていた。
 本研究は、血糖値の経時変化をカオス現象ととらえカオス理論で解明し、生体の複雑系に臨床応用し
ようとする点にある。
 我々は糖尿病血糖値の時系列特性に新たな局面を見出した。カオス理論により糖尿病患者の血糖値時
系列データは、カオス現象を示唆することができた。すなわち血糖値は局面をとらえる3種類のアトラ
クターが示され、これらのカオス現象はリアプノフ指数等で検証された。
 我々はこれらの臨床データによるカオス解析結果を報告した。しかしながら、従来のカオス解析では、
リアプノフ指数算出のためには5000以上ものぼう大なデータを要するため、糖尿病患者の、たとえば
3ヶ月間(データ数180〜360程度)における血糖値の時系列特性を得るには比較的少数例のデータに
よるカオス解析の方法(時系列解析方法)を構築する必要にせばまれた。この新しい少数例データによ
る時系列解析法を考案し、現在、論文を作成中である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

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研究参加者一覧

氏名

所属機関

種村 正美

統計数理研究所

堀 義巳

川崎医療福祉大学

美祢 弘子

川崎医療福祉大学

米田 正也

川崎医科大学