平成31991)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

3−共研−31

専門分類

4

研究課題名

経時的に変化する多次元情報の解析法の研究

フリガナ

代表者氏名

ババ ヤスマサ

馬場 康維

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計科学情報センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

同じ調査標による継続調査やコホートの追跡による健康調査等,種々の分野で経時的な多次元データが蓄積されているが,多次元の情報の経時的変化を扱うための手法の開発は十分ではない。本研究の目的は時間を含む多変量解析法および数量化法の開発である


コンピュータの発達とともに、継続的な社会調査、疫学的コホート調査等、長期間にわたる継続的なデータが得られている。この種のデータの解析に現在用いられている方法は、単年度のデータの多変量解析、あるいは項目を限定した時系列解析であり、多次元の構造の時間的な変化を考えたものではない。
この研究の目的は、1)継続的に得られている多次元のデータから、その構造を抽出する手法を開発すること、2)多次元データ構造の特徴の時間的な変化を記述する方法を開発することである。
この目的を達成するための基礎的な研究として、本年度は、以下の事を行った。1)検診データの解析 約10年間の検診データを中心として、血液検査の結果の多変量解析を行った。2)複数がんの解析 約10年間の多重あるいは多発がんのデータから、がんの間の類似性の分析を行った。さらに、発がんインターバルの解析を行った。
今年度は、これらの分析を進めるためのデータの整備に時間を費やしたので、まだ不十分な分析しか行われていない。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

共通の問題意識を持つ研究者が,各自の知識を交換しあい共同研究を行う。馬場は数量化法,順位法等のノンパラメトリックな手法の開発,応用に実績があり,山口は多変量解析の分野の研究,データ解析,プログラムの開発に経験がある。
経時的変化の研究が,多次元情報の解析に不可欠であるとの共通の認識の下で,共同研究を行うことに意義がある。
今年度は共同研究者間の意見の交換,データの交換を行い時間の取扱いについて研究する。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

山口 和範

立教大学