昭和621987)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

62−共研−37

専門分類

5

研究課題名

発電所連接水系の最適運用

フリガナ

代表者氏名

オザキ トオル

尾崎 統

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

13 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

河川の上流域から下流域にかけて数カ所に散在する発電所ダムを組織的に制御するための統計的手法の開発を通じて統計的大規模システムの取り扱いに関する研究を展開する。


本年度は九州電機の日回電力所からダム水位,放流量,雨量などの関連データが大阪大学の計算機を経て統計数理研究所の計算機で処理可能な形となり予測と制御に向けて本格的作業に取り組んだ。共同研究者の田村教授は統計研の客員教授として毎月一回上京する為,その機会をとらえてセミナーを開き九州からもそれに合わせて上京し研究室で活発な議論を展開した。
方法論的にはまず平常時の水系制御と降雨期のそれとを分けて,前者は平滑化による残流量の推定問題,後者はダイナミックな入力出力モデルによる予測問題としてとらえることにし,それぞれ前者は田辺を中心に,後者は尾崎を中心にして作業を進めた。またこれらの方法によって出されたダムへの流入量の予測値をもとにダムを最適に制御する方法の研究を阪大の田村教授が中心になってすすめた。来年度9月からの新しい発電制御所の運転開始に向けて一応見通しのたつ結果が出つつあるが最終的な完成は次年度に持ち込される。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1988年10月モロッコのラバトで開かれるIFACの主催によるシステム解析の水系管理への応用のシンポジウムに尾崎他の「Nonlor prodaction of…」と田村他の「Kalman filtering ad…」の2論文を発表予定


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

数カ所に散在し,お互いに関連するダムの全体を大規模システムとしてとらえ,その解析を行う。61年度の研究によって整理されたデータを解析し,水系の運転を最適化するための基礎的な統計モデルを導出する。システム全体の効率的な制御法と必要な数値的方法の研究を行う。このため,統計数理研究所の予測制御研究系の大規模システム研究部門,予測理論研究部門,制御理論研究部門,数値的最適化研究部門の研究者と九州電気製造株式会社の研究者が協力しながら研究を進める。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

赤池 弘次

統計数理研究所

荒畑 恵美子

統計数理研究所

石黒 真木夫

統計数理研究所

浦山 勝弘

九州電機製造K.K.

北川 源四郎

統計数理研究所

田辺 國士

統計数理研究所

田村 坦之

大阪大学

田村 義保

統計数理研究所

土谷 隆

統計数理研究所

中村 秀雄

日本ベーレー株式会社

Hotta L. K.

University Estadual Campinas

宮里 義彦

統計数理研究所