平成172005)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

17−共研−2032

専門分類

6

研究課題名

超大規模人工衛星データセットからの情報の組織的抽出・統合と可視化技術の応用(4)

フリガナ

代表者氏名

ウエノ ゲンタ

上野 玄太

ローマ字

Ueno Genta

所属機関

統計数理研究所

所属部局

モデリング研究系

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

8 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

13年度までに超大量人工衛星シリーズ(DMSP−F7,12−15,毎秒値、磁場3成分)の約7年間のデータ(容量は約40ギガバイト強)の全解析を終了し、地球大規模電流系に関する包括的な知識を集積したファイル(我々はサマリーファイルと呼んでいる)を構成した。本年度は、このサマリーファイルをもととした応用研究を進めた。具体的には、電離層が日照時・日陰時での電流系の性質を、74000 の電流系の観測例をもとに解析を行った。

解析の結果から、昼側の電流系については、日照時の方が日陰時よりも電流強度は強いという従来知られてきた結果が多数例に対して再確認された。日照により電離層の電離度は上昇するので、この結果は物理的にも極めて自然に解釈できる。今回の新たな結果は夜側の電流系である。夜側の電離層では、電流強度は日陰時の方が強くなることが示された。この結果は、昼側で見られた自然な解釈とは正反対の状況を示している。また、それら強い電流系は夜側でも限られた時間帯に現れやすいことも示された。以上をまとめると、日照により増加した電離層電気伝導度は、夜側の限られた時間帯では昼側と違った形で磁気圏電離圏結合をコントロールすることが示唆された。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

論文 (今年度分のみ)
S. Ohtani, G. Ueno, T. Higuchi, Comparision of large-scale field-aligned currents under sunlit and dark ionospheric conditions, Journal of Geophysical Research, 110, A09230, doi:10.1029/2005JA011057, 2005.

ホームページ
http://tswww.ism.ac.jp/higuchi/AIFAC/index.html

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

該当なし

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大谷 晋一

ジョンズホプキンス大学

河野 英昭

九州大学

Chi P. J

University of California, Los Angeles

中野 慎也

独立行政法人 科学技術振興機構

樋口 知之

統計数理研究所

細川 敬祐

電気通信大学

山口 類

九州大学