平成101998)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

10−共研−31

専門分類

3

研究課題名

ミリ波電波干渉データにもとづく像形成の研究

フリガナ

代表者氏名

イシグロ マキオ

石黒 真木夫

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

広い地域に分散しておかれたアンテナ群で構成される電波干渉計において; ・個々のアンテナに到着する電波の経路上の水蒸気量の疎密によって位相のばらつきが出ること ・アンテナ配置の制限による情報の欠損の影響の除去 が大きな問題である。これまでの研究でこれらを個別に扱って処理する方法を考えてきた。今年度はこれらが総合することによってミリ波の領域での観測にもとづく像形成法を使いやすいかたちにまとめることを目的とする。


・1990年3月より1991年4月にかけて1.8mパラボラ5台(10ベースライン)で測定した野辺山での電波シーイングのデータを取得した.
cs@g298.data 119872 (21.8日相当) 1990/10/25
cs@g320.data 18936 ( 3.4日相当) 1990/11/16
cs@g325.data 46064 ( 8.4日相当) 1990/11/21
cs@g345.data 1376 ( 0.3日相当) 1990/12/11
cs@g346.data 70456 (12.8日相当) 1990/12/12
cs@g359.data 33192 ( 6.0日相当) 1990/12/25
cs@h001.data 23632 ( 4.3日相当) 1991/01/01
cs@h005.data 92360 (16.8日相当) 1991/01/05
cs@h024.data 139344 (25.3日相当) 1991/01/24
cs@h050.data 149232 (27.1日相当) 1991/02/19
cs@h078.data 4352 ( 0.8日相当) 1991/03/19
cs@h113.data 225296 (40.9日相当) 1991/04/23
データ(1組120バイト)内容
[1]AA-power [2]BB-power [3]CC-power [4]DD-power [5]EE-power [6]AB-sin(46.671m) [7]AB-cos [8]AC-sin(146.678m) [9]AC-cos [10]AD-sin(180.007m) [11]AD-cos [12]AE-sin(253.348m) [13]AE-cos [14]BC-sin [15] BC-cos [16]BD-sin [17]BD-cos [18]BE-sin [19]BE-cos [20]CD-sin [21]CD-cos [22] CE-sin [23]CE-cos [24]DE-sin [25]DE-cos [26]A-continuum [27]B-con. [28]C-con.[29]D-com. [30]E-con.
・このデータを解析するために「雲モデル」を改良し、空間変動スペクトルが巾法則に従う場合を扱えるよう拡張した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

石黒真木夫(1999). 統計科学的 雲モデル. エストレーラ. No.65. 印刷中


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

昨年度までの研究で得た方法によって大気揺らぎの影響を補正したデータを作り、これにもとづく像形成を試みる。さらに源データから像を得るまでの過程をone passで行った場合の結果の信頼度を情報量基準の観点から評価することも検討する。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 正人

国立天文台

森田 耕一郎

国立天文台