平成21990)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

2−共研−55

専門分類

6

研究課題名

常時微動の最適な統計的モデルの開発

フリガナ

代表者氏名

オカダ ヒロシ

岡田 広

ローマ字

所属機関

北海道大学

所属部局

大学院理学研究科

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

アレイによる地震観測で記録された常時微動の波形信号を最適な時系列モデルで表現するための統計的手法の開発を行う。この手法を用いて微動を各種の変動成分に分離し,直接地下構造に関係していると思われる成分とそうでない成分との分離を行う。また微動の定常性の成分と非定常性の成分とを識別し,それぞれの原因について詳細な考察を行う。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

北海道の各地で数多くの微動の観測を行ってきた。そこでは表面波理論を用いた微動解析から観測アレイ下の地下構造を推定することも実施してきた。
今回の共同研究では,微動の最適な統計的モデルを作り,このモデリングで統計的に異なるいくつかの成分モデルに分離し,直接既知の地下構造に対応している成分モデルの抽出が可能か否かの調査を実施する。成分モデルと地下構造との対応が明らかになればより詳細な地下構造探査が期待される。
貴統計数理研究所が開発してきたダイナミック・システムの統計的解析法がこの研究を進めるためには必要不可欠な方法と考えられる。また互いに更に新しい知見を得るためにもこの共同研究を実施することが望ましい。為に年に数度統計数理研究所にデータを持ち寄り,解析作業及び結果の考察・議論を行うことを計画している。又統計数理研究所の共同研究者は野外調査にも参加し実際の観測の状況も把握する。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

北川 源四郎

統計数理研究所

高波 鐵夫

北海道大学