平成2(1990)年度 共同研究実施報告書
| 課題番号 | 2−共研−57 | 専門分類 | 7 | |||||
| 研究課題名 | 遺伝子構造データ解析のための統計的方法の開発 | |||||||
| フリガナ 代表者氏名 | ハセガワ マサミ 長谷川 政美 | ローマ字 | 
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| 所属機関 | 統計数理研究所 | |||||||
| 所属部局 | 予測制御研究系 | |||||||
| 職 名 | 教授 | |||||||
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| 配分経費 | 研究費 | 0千円 | 旅 費 | 0千円 | 研究参加者数 | 5 人 | ||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 近年,遺伝子組み換え技術とDNA塩基配列決定法の進歩に伴ない,各種遺伝子構造データが急速な勢いで蓄積されつつある。そのようなデータから生物あるいは遺伝子の進化に関する新しい知見を得るための方法の開発が本研究の目的である。進化における遺伝子構造の変化には確率過程としての面が強く,確率モデルにもとづいたデータ解析が必要である。しかし従来この点に関する認識がこの分野では必ずしも十分でなかった。本研究では従来の方法の欠陥を正し,この分野における統計的方法の有用性を確立することを目指す。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
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| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| 遺伝子構造データから生物の系統進化や遺伝子進化に関する知見を得るため,AICを基礎にしたデータ解析法の開発を行なう。この際,系統樹のトポロジー(枝分かれの順番)の推定と分岐年代の推定という2つの問題を扱う。この方法をDNA,RNAおよび蛋白質のデータまで扱えるようにする。4種類の塩基の間の置換あるいは20種類のアミノ酸の間の置換に関して様々な確率モデルを試みることによって,実際問題に適用できるような方法を確立する。このような方法をデータ解析に適用し,生物の系統や新しい機能をもった遺伝子が進化する道すじなどについて様々な新しい知見が得られることが期待される。本研究は単に統計学の問題にとどまらず,生物学・医学などの広範囲の領域と深く関わるので,いろいろな分野の人々の共同研究として組織されることが是非とも必要である。 | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 岸野 洋久 | 東京大学 | 
| 中村 嘉宏 | 昭和大学 | 
| 細谷 将彦 | 琉球大学 | 
| 矢野 隆昭 | 昭和大学 |