平成222010)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

22−共研−4103

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

6

研究課題名

小中高・大学基礎教育までの統計教育ガイドライン

重点テーマ

統計教育の新展開

フリガナ

代表者氏名

フジイ ヨシノリ

藤井 良宜

ローマ字

Yoshinori Fujii

所属機関

宮崎大学

所属部局

教育文化学部数学教育

職  名

教授

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

2008年に公表された小中学校の学習指導要領の算数・数学の内容を見ると,統計的内容が充実された。特に中学校数学では「資料の活用」という新領域が設定された。さらに,高等学校においても数学Iの必修部分に「データの分析」の内容が入っており,初等・中等教育での統計教育は大きく変化をしようとしている。しかし,これらの動きを単なる一過性のものとするのではなく,継続的に統計教育の充実を図るためには,本来の統計教育の目的に沿って,初等・中等教育での統計教育の在り方を検討していくことが重要である。
この共同研究では,今回改訂されて学習指導要領の内容を確認しながら,将来的にこの学習指導要領をより充実したものにするための方向性を検討した。その結果として,大きく次の2つの点を取り上げた。
1)小学校のグラフ表現の充実
2)中学校2年生部分での資料の活用の内容に更なる充実
特に,小学校でのグラフ表現の学習は,一度学習したグラフについては,算数・数学ではその後あまり取り扱われていないが,発達段階に応じてグラフの解釈は大きく変化することを考慮したスパイラルな学習が必要であることを示した。
これらの成果については,2011年3月に行われた統計教育の方法論ワークショップで発表するとともに,共同研究リポートに掲載した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

学会発表
  問題解決を目的とした資料の活用を目指して
日本数学教育学会第43回数学教育論文発表会,課題別分科会,2010年11月

論文発表
GAISEから見た今後の日本の初等中等教育における統計教育の課題
統計数理研究所共同研究リポート260 pp.65-68

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

岡留 優介

広島大学

川上 貴

聖徳学園小学校

小池 徳男

信州大学

田村 義保

統計数理研究所

松元 新一郎

静岡大学

渡辺 美智子

東洋大学