平成252013)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

25−共研−1010

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

8

研究課題名

東京湾水質データの統計解析

フリガナ

代表者氏名

カシワギ ノブヒサ

柏木 宣久

ローマ字

Kashiwagi Nobuhisa

所属機関

統計数理研究所

所属部局

モデリング研究系

職  名

教授

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

 東京湾沿岸の各自治体は、湾内の水質状況を把握するため、水質汚濁防止法に基づく公共用水域水質測定計画に沿って、毎月1回、測定点を分担し合い、多項目の水質測定を実施している。本研究では、これらのデータを有効利用するため、データの収集、スクリーニング、データベースの整備、構築を行っている。また、これらのデータを補完するため、川崎港東扇島波除堤にて水温ロガーによる深度別海水温の連続測定や、水生生物等のデータの収集・整備も行っている。そして、これらのデータから情報を抽出するため、データを解析するための各種統計的法を開発している。
 本年度は、新規データの収集およびスクリーニングを実施し、データベースの整備を進めた。また、時空間季節変動調整法、時空間重回帰法、時空間可視化法等の時空間解析法や、鉛直方向を含めた3次元濃度分布の推定法等について検討し、方法の更なる整備を図った。そして、これらの方法を収集したデータに適用し、東京湾でもっとも深刻な問題になっている底層水の貧酸素化や赤潮、青潮などの発生要因と水生生物への影響を明らかにすると共に、地球温暖化にともなう水生生物への影響についても検討した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

安藤晴夫, 柏木宣久, 和波一夫, 石井裕一 (2014). 東京湾における水質の長期変動傾向について;2012年度まで解析結果, 科研費研究集会.
柏木宣久 (2014). 種の期待影響割合による生態リスク評価, 科研費研究集会.
柏木宣久 (2014). 環境測定分析における要因効果のベイズ推定, 科研費研究集会.
安藤晴夫, 柏木宣久, 和波一夫, 石井裕一 (2014). 東京湾における底層DOの長期変動傾向について, 日本水環境学会年会.


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

東京湾水質の長期変動・2014年1月24日・川崎市環境総合研究所研修室・10人

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

安藤 晴夫

(公財)東京都環境公社 東京都環境科学研究所

飯村 晃

千葉県環境研究センター

石井 裕一

東京都環境科学研究所

岩渕 美香

川崎市環境総合研究所

岡 敬一

神奈川県環境科学センター

小林 弘明

川崎市環境総合研究所

東 博紀

独立行政法人国立環境研究所

牧 秀明

国立環境研究所

横山 智子

千葉県環境研究センター