昭和601985)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

60−共研−22

専門分類

4

研究課題名

社会調査におけるこれからの調査手法に関する基礎的研究

フリガナ

代表者氏名

スズキ タツゾウ

鈴木 達三

ローマ字

所属機関

帝京平成大学

所属部局

情報学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

社会調査をめぐる環境は近年急速に変化している。その(1)は住民基本台帳の閲覧に関する要因であり将来的に地域抽出法を考える必要性のあること,その(2)は調査実施数が増加したことに伴って,調査主体や被調査者の意識が変化してきたことであり,これらの変化は調査の質を低下させる要因として作用しており,現在多くの調査関係者,研究者が対処を模索している問題であり,新しい調査手法の創出が求められている。


社会調査をめぐる環境は近年急速に変化している。その主なものは(1)住民基本台帳の閲覧に関する要因であり将来的には地域抽出法を考える必要性のあること。
その(2)は調査主体あるいは被調査者の意識が変化してきたことで,これは調査の質を低下させる要因として作用していることが考えられる。
この研究では,1)現行の各種の社会調査に利用されている標本抽出法や測定手法に関する実態について検討し,調査の質に関連する調査の標本誤差,非標本誤差の評価,誤りの発生機構の検討と調査誤差の質に対する影響度の評価検討を進め
2)現象的に不可避な誤差・偏りを考慮した上で合理的・妥当性のある情報抽出を可能とする調査の新しい標準的手法を確立することを大目的として多年度にわたる計画を立てた。
60年度は「地域抽出法」に関する基礎的情報の収集をおこなうとともに地域に関する補助情報の精粗による抽出方式のあり方について検討を進めた。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

この研究では1)現行の各種の社会調査に利用されている標本抽出法や測定手法を実験的・統計的に吟味し,調査の標本誤差・非標本誤差・誤りの発生機構とその影響の程度を計量的に把握すること。
2)現象的に不可避な誤差・偏りを考慮した上で合理的・妥当な情報抽出を可能とする調査の新しい標準的手法を確立すること。
を大目的とし多年度にわたる計画を立てる。
60年度は特に,母集団の特定化と標本抽出との関係を「地域抽出法」に関係する諸情報の有無と関連させて検討する。
この研究はこれまで全国規模の標本調査について各種の分析の実績がある統計数理研究所で行うのが適している。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

海野 道郎

東北大学

柏木 宣久

統計数理研究所

高橋 宏一

石巻専修大学

直井 優

大阪大学

中村 隆

統計数理研究所

村上 隆

名古屋大学