平成212009)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

21−共研−5003

分野分類

統計数理研究所内分野分類

b

主要研究分野分類

2

研究課題名

動的システムの情報論9 

フリガナ

代表者氏名

アンドウ ヒロヤス

安東 弘泰

ローマ字

ANDO Hiroyasu

所属機関

独立行政法人 理化学研究所

所属部局

脳科学総合研究センター脳数理研究チーム

職  名

基礎科学特別研究員

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

30 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究会は、平成12年8月に「Information, Computation and Dynamical Systems」、平成13年10月に共同利用研究集会「動的システムの情報論」、平成14年11月に同「動的システムの情報論2」、以下平成19年11月「動的システムの情報論8」まで計8回を継続して開催してきている。これまでは、「記憶と履歴」、「シグナル伝達とコミュニケーション」、「微小生物の生態と運動」、「アクティブタッチ」、「自然言語」、「ロボットと生命における境界」などをテーマとし、それぞれに関する動的システムにおける情報論の議論を行ってきた。
 今回は、テーマを「大自由度非線形系の制御」とし、従来の非線形制御理論とともに、非線形系としての階層的な生体現象の制御理論やその情報論的理解といった観点から、生体による「動的」な制御・情報処理の理論をとりあげる。制御や統計の理論は、生体現象自体が持つ機能の巧みさを記述・理解し、かつ応用するための新しい枠組みとして近年特に注目されている。これらの新しい分野にとって、理論的な蓄積の長い制御・統計との相互作用によってフィードバックとして得られるものは非常に多いであろう。他方で、生体系は大自由度非線形系であることから、このような新規分野での理論の活用事例は歴史のある理論分野にとっても、新しい理論の方向性を示唆する独自の動機にもつながるのでないだろうか?
 以上の背景をもとに、本研究会では、まず、制御・統計の両分野を代表する研究者に、各々の分野の展望を講演していただく。さらに後半では、制御と統計の新たな接点として注目をされてきている生体現象や量子現象を取り上げ、研究事例の紹介を介して、これから扱うべき、新たな数理的問題に関して議論を行う。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

統計数理研究所 共同研究集会 レポート
課題番号:21-共研-5003
レポートタイトル:「動的システムの情報論(9)」3月発行予定

ホームページ
http://www.brain.riken.jp/labs/mns/andoh/ism09

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

青野 真士

独立行政法人理化学研究所

秋山 英三

筑波大学

東 剛人

宇都宮大学

飯塚 博幸

大阪大学

池上 高志

東京大学大学院

石原 秀至

総合研究大学大学院 基礎生物学研究所

伊庭 幸人

統計数理研究所

大石 泰章

南山大学

大海 悠太

東京大学

尾形 哲也

京都大学

荻野 正樹

大阪大学大学院

加嶋 健司

東京工業大学

郡 宏

お茶の水女子大学

小林徹也

東京大学

笹原 和俊

独立行政法人理化学研究所

佐藤 譲

北海道大学 / 理化学研究所

嶋田 総太郎

明治大学

末谷 大道

鹿児島大学

鈴木 啓介

東京大学

高木 拓明

奈良県立医科大学

高椋 慎也

独立行政法人 科学技術振興機構

立川 正志

東京大学大学院

伊達 央

防衛大学校

田中 亮吉

京都大学

西村 信一郎

名古屋大学

橋本 敬

北陸先端科学大学

藤本 仰一

東京大学大学院

森田 英俊

早稲田大学

森本 元太郎

独立行政法人 理化学研究所