平成152003)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

15−共研−2018

専門分類

3

研究課題名

POSデータにおける価格反応分析

フリガナ

代表者氏名

コンドウ フミヨ

近藤 文代

ローマ字

Kondo Fumiyo

所属機関

筑波大学

所属部局

社会工学系

職  名

講師

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

この研究では曜日変動と2つの短期的な効果(ブランドスイッチモデルとカテゴリー拡
大)に焦点をあて、実際のPOSデータを使って、曜日変動および値下げ効果を抽出し、
販売量を予測するための新しい方法を開発した。提案した状態空間モデルは回帰(エコノ
メトリック)モデルと時系列モデルを統合した新しいETS(econometric and time
series の略称)モデルで、日次のPOSデータのような複雑な対象のモデリングには不可
欠なモデルである。このモデルには時系列モデルで扱われるトレンドや曜日変動と回帰モ
デルで扱われる値下げ効果が統一的に分析できるという特徴があり、休業日も欠落データ
という形で取り扱うことができる。
平成15年度はプライベートブランドとナショナルブランドの商品区分で分析を行った。
プライベートブランドとナショナルブランドの価格差がある場合、プライベートブランド
のシェアが大きくなるかどうかについて、複数の海外の既存研究では異なる結果を得てい
る。日本のデータではどのような結果になるかについて研究を行った。
研究成果
平成15年度はプライベートブランドとナショナルブランドについて Cotterill et al.
(2000)にあるLA/AIDS(Linear Approximate Almost Ideal Demand System)をもち
いて分析を行った。Cotterill et al.(2000)の論文ではモデル式のデータに対する当て
はまり具合を示す同時方程式に関する重相関係数はパン、インスタントコーヒー、マーガリンでは0.9以上の高い値を示すのに対し、本研究ではマヨネーズは0.19(シ
ェア)、パスタでは0.3(シェア)、0.9(価格)であり、シェアでは予想したより低
い値にとどまった。
研究内容の詳細は添付ファイルを参照してください。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

今回の結果の発表は見合わせる。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

北川 源四郎

統計数理研究所