平成272015)年度 共同利用登録実施報告書

 

課題番号

27−共研−6

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

7

研究課題名

Hawkesモデルによる金融時系列の分析

フリガナ

代表者氏名

マスカワ ジュンイチ

増川 純一

ローマ字

Maskawa Jun-ichi

所属機関

成城大学

所属部局

経済学部

職  名

教授

 

 

研究目的と成果の概要

本研究の目的は,大規模な価格変動が次々と連鎖的に大きな価格変動を生起させるような,内生的価格形成による市場不安定化のメカニズムとそのプロセスが明らかにすることによって,暴騰暴落を抑止し,安定な市場を実現するための施策,制度を考案する上での実証的な基盤を提供することである.
そのために,ニュースなどの外生的刺激による価格変動と,その価格変動によって誘起された子孫プロセスとしての内生的価格変動の両方を定量的に表現出来る数理モデルを用いて株式市場で起きる暴騰暴落などの現象を解析する.この数理モデルに関しては,イベントが連鎖的に生起する現象(地震,暴動,犯罪など)の数理モデルとして使われている確率過程であるHawkes model がベースとなる(A. G. Hawkes J. of R. Statist. Soc. B 1971).
スーパーコンピュータシステムを用いて、伝達関数のパラメータ推定,及びノンパラメトリックな推定を行う事を目的に申請を行ったが、今年度は、解析的な計算とPCでの小規模なパラメータ推定しかできなかった。
来年度も本課題を継続して行いたい