平成111999)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

11−共研−2056

専門分類

8

研究課題名

インターネットを利用した社会支援システムの構築

フリガナ

代表者氏名

オオウチ アズマ

大内 東

ローマ字

Ohuchi Azuma

所属機関

北海道大学

所属部局

大学院工学研究科

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

アンケート調査は,人から直接情報を得ることができるため非常に有益な情報が得られる。そこで得られた
データから,その後の政策・計画など様々な点に生かされている。本研究では,従来の紙面によるアンケート
調査に対して,今後ますます利用されるであろうインターネットを利用したアンケート調査を考慮に入
れ,アンケート調査における自由回答文の分類支援システムの構築を行った。
 自由回答文の分類においては,回答者の意図を反映した分類の実現が重要であるため,1)自由回
答文のカテゴリ設定支援,2)自由回答文の分類支援,3)カテゴリの名前付け支援,を実現するこ
とを目的とする。実際には,自由回答文に対する形態素解析による品詞抽出,シソーラスによる同義
語の統合,質問文情報付加による回答文情報補正,2文間の類似度算出,カテゴリ内の自由回答文情
報を用いたカテゴリ内の代表語抽出,という手順をとり分類を行う。これらを実装した自由回答文分
類支援システムを開発した。
 提案手法は,エキスパートの分類と同じ分類内容を出力することを目的とし,任意の2文が提案手
法による分類と,人による分類で同じ分類集合に属しているか否かを評価基準として,従来のテキス
トクラスタリングの手法と比較して提案手法の有効性を確認した。提案手法は,多少の回答文の表現
方法の違いを許容し,かつ多数意見を中心とした分類に有効である。回答文の特徴に応じて,類似度
の算出方法の変更により,長文を中心とした分類,短文を中心とした分類,出現確率を考慮した分類,
3品詞,シソーラス,質問文の利用の有無を指定することができる。さらに,分類されたカテゴリ内
の頻出語の提示により,カテゴリの名前付けの支援も実現した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

[1]田中宏明,大内東:「自由回答文分類支援機能を用いての「救急医療情報システム」に関
する実態調査と分析」,第37回日本病院管理学会学術総合演題抄録集,平成11年10月
10年5月
[2]田中宏明,大内東:「自由回答文解析機能を付加した医療分野向けアンケートシステムの
の構築」,第19回医療情報学連合大会,平成11年11月

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

斎藤 一

北海道大学大学院

鈴木 恵二

北海道大学

田中 宏明

北海道大学大学院

三田村 保

旭川医科大学

村上 征勝

統計数理研究所

山本 雅人

北海道大学