平成22(2010)年度 一般研究1実施報告書
| 課題番号 | 22−共研−1020 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | j | ||
| 主要研究分野分類 | 8 | |||||
| 研究課題名 | 高機能オフィスチェアの評価 | |||||
| フリガナ 代表者氏名 | ミツヤ レイコ 三家 礼子 | ローマ字 | MITSUYA REIKO | |||
| 所属機関 | 早稲田大学 | |||||
| 所属部局 | 国際情報通信研究センター河合研究室 | |||||
| 職 名 | 客員准教授 | |||||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 近年、オフィスチェアも進化して高機能オフィスチェアなるものが市場を賑わしている。また高機能と言われる様々な機構を各社競って発案し、機構を付加している。本研究における高機能オフィスチェアの定義であるが、まず通常のオフィスチェアを座面?背面というデフォルトにする。そこに多種多様な機構を付加していったチェアを多機能チェアという。例えば座面の高低が変化、背もたれにリクライニング機構があるなどである。さらに多機能であって、人間工学的に優れたチェアを高機能オフィスチェアとする。従来椅子の評価では、座面と背もたれを別々に評価し、特に座面に着目した研究がほとんどであった。そこで、ある高機能オフィスチェアに特化して、そのすぐれた機構である背もたれ部と座面の評価を同時に行うことで、背もたれサポートと座面特殊機構の有用性を見出すことを目的とする。また、オフィスや家などで、長時間PC作業が当たり前となったことで、座位姿勢における人体への負荷は増加すると予測する。そこで、この高機能オフィスチェアのコンセプトである長時間PC作業が可能である点に着目して、PC作業をタスクとする長時間実験を行うことで、人体への影響とオフィスチェアとの関連性も見出す。従来のオフィスチェアの評価は,短時間実験,小数の被験者,PC作業であるなどが一般的である.そこで,本研究では被験者自体に高い負荷を与え長時間椅子に着座してもらい,集中した作業を行う実験環境を設定する.まず,集中作業として被験者に長時間ゲームプレイを行わせ,被験者をプロのゲーマーとすることで,データの変動を解消する.実験対象とするオフィスチェアを長時間,身体を酷使する環境下で評価することとした.被験者は,日常的に長時間ゲームに触れているプレーヤーとし,客観評価として心拍測定,NIRS測定,Video撮影を行った.また,主観評価は負胆部位調査,短縮版JUMACL,多面的感情尺度短縮版を用いた.その結果,6時間という長時間の作業負荷を与え,かつ日常的に長時間ゲームに触れているプレイヤーでもストレスの高い対戦ゲームをオンライン,オフラインで行った.その結果,各被験者のデータにバラツキがなくオフィスチェアの比較も可能にした.心拍測定とNIRS測定という負荷もあったが,明確な実験結果を得ることができたのは有意義であった. | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| ?高機能オフィスチェアの評価用紙 ?高機能オフィスチェアの機能評価− 2010年3月 日本人間工学会第18回システム大会 日本人間工学会第18回システム大会講演集(CD媒体) | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
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| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 田村 義保 | 統計数理研究所 | 
| 成瀬 哲哉 | 岐阜県生活技術研究所 | 
| 藤巻 吾朗 | 岐阜県生活技術研究所 |