平成11（1999）年度　一般研究２実施報告書

課題番号	11−共研−2026			専門分類		2
研究課題名	マルコフ連鎖モンテカルロ法のアルゴリズムの開発と応用
フリガナ 代表者氏名	イバ ユキト 伊庭 幸人			ローマ字		Iba Yukito
所属機関	統計数理研究所
所属部局	予測制御研究系
職　　名	助手
所在地
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配分経費	研究費	0千円	旅　費		0千円		研究参加者数	6　人

研究目的と成果（経過）の概要

本年度の研究では、昨年度から継続して、格子たんぱくの設計(Inverse Folding)及び拡張
アンサンブルモンテカルロ法について研究した。今年度の成果は以下の通り。
(1)われわれの開発したアルゴリズム(MSOE)を2及び3次元の格子タンパク模型に適用して、
他の方法と比較し、有望な結果を得た。この結果は一流誌に掲載された。また関連する成果
を国際会議(ICCP5)で発表した。(2)設計のための規準を拡張し、また、従来提案されて
いたものの問題点を指摘した。また、デザイン方程式法による研究成果を国際会議(ICCP5)
で発表した。(3)拡張アンサンブルとマルコフ場による画像処理・空間統計との関連についての
予備的な議論を物理学会(3月)のシンポジウムで発表した。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

Chikenji,G.,Kikuchi,M.and Iba,Y.1999
Multi-Self-Overlap Ensemble for Protein folding:
Ground state search and Thermodynamics
Physical Review Letters 83(1999)1886-1889.
Tokita,K.,Kikuchi,M.and Iba,Y.2000
Dynamical Equation Approach for Protein Design
Proceedings of ICCP5 Prog.Theor.Phys.Suppl.138(2000)378-383.
Chikenji,G.and Kikuchi,M.and Iba,Y.2000
Multi-Selfoverlap-Ensemble Monte Carlo Method
for Lattice Proteins and Heteropolymers
Proceedings of ICCP5 Prog.Theor.Phys.Suppl.138(2000)404-405.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究参加者一覧
氏名	所属機関
菊池 誠	大阪大学
下平 英寿	統計数理研究所
田辺 國士	統計数理研究所
千見寺 浄慈	大阪大学大学院
時田 恵一郎	大阪大学