平成21（2009）年度　一般研究２実施報告書

課題番号	21−共研−2049		分野分類			統計数理研究所内分野分類			f
						主要研究分野分類			3
研究課題名	疾患のＣＴ値を利用した鑑別診断についての研究
フリガナ 代表者氏名	イケシマ　アツシ 池島　厚				ローマ字		Ikeshima atsushi
所属機関	日本大学
所属部局	松戸歯学部放射線学講座
職　　名	准教授
配分経費	研究費	0千円		旅　費		0千円		研究参加者数		2　人

研究目的と成果（経過）の概要

　疾患のＣＴ値の収集であるが、平成21年における良性腫瘍群および嚢胞群を主体に抽出した。
抽出したＣＴ値については、その数値自体を比較するのは当然であるが、ＣＴ値を構成する条件
が存在すると考えた。その一つとして疾患の面積が関係するのではないか、相関を調査中である。
ＣＴ値については、その他の構成要素も考えて調査を進めて行く方向である。
　次の段階として症例数を増やしてＣＴ値の分析を行う予定である。分析方法としては判別分析による境界値の抽出を行い、境界値によって確率的な鑑別診断を進めて行く予定である。
　さらに最終目標は、各種疾患による境界値から確率的な鑑別診断法を確立し、それ以降の鑑別
診断に役立てようとするものである。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

１） 池島　厚，西野郁生，山崎英隆，尾澤光久，山本浩嗣：含歯性嚢胞と含歯性のエナメル上皮腫との鑑別点について．歯科放射線24(4):371-380，1984
２） 池島　厚，尾澤光久，山本浩嗣，荒木正夫，西連寺永康：含歯性嚢胞と含歯性のエナメル上皮腫との鑑別点について（第２報），?嚢胞付着部までの距離および面積による分析?，歯科放射線28(4):437-442，1988
３） A. Ikeshima，M. Ozawa，H. Yamamoto，M. Araki，E. Sairenji: −Differential Diagnosis between Cyst and Tumor: Dentigerous Cyst and Ameloblastoma containing Teeth−．J. Nihon Univ. Sch. Dent. 32(1):19-26，1990
４） A. Ikeshima: Metrical Differential Diagnosis based on Location: −Differential Diagnosis among various Cysts−，J. Nihon Univ. Sch. Dent. 37(1):8-17，1995
５） A. Ikeshima: Metrical Differential Diagnosis based on Location: −Differential Diagnosis among various Benign Tumors−，J. Nihon Univ. Sch. Dent. 37(2):77-84，1995
６）A. Ikeshima，Y. Tamura: Differential Diagnosis between dentigerous cyst and benign tumor with an embedded tooth．J. Oral Science 44(1):13-17，2002

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究参加者一覧
氏名	所属機関
田村　義保	統計数理研究所