平成28（2016）年度　共同研究集会実施報告書

課題番号	28−共研−5003		分野分類			統計数理研究所内分野分類			a
						主要研究分野分類			4
研究課題名	宇宙環境の理解に向けての統計数理的アプローチ
フリガナ 代表者氏名	ナカノ シンヤ 中野 慎也				ローマ字		Nakano Shin'ya
所属機関	統計数理研究所
所属部局	モデリング研究系
職　　名	准教授
配分経費	研究費	40千円		旅　費		131千円		研究参加者数		10　人

研究目的と成果（経過）の概要

本研究集会は，平成23年度より名古屋大学と毎年開催してきたデータ同化手法の電離圏・磁気圏モデリングの応用に関する研究集会を発展させたものであり，統計数理的アプローチに基づく宇宙環境の包括的な解析，モデリング研究について議論を深め，情報交換を進めることを目的として10月21日に統計数理研究所にて開催された．今回は，講演者10名を含め，全体で20名近くの参加者が集まり，以下のような内容で行った．

日時: 2016年10月21日(金) 10:30~17:00
場所: 統計数理研究所 3階 セミナー室5 (D313,D314)
世話人: 中野慎也（統計数理研究所），三好由純（名古屋大学宇宙地球環境研究所）

プログラム:
10:30-11:00
西岡未知，津川卓也，丸山隆，石井守
「ニューラルネットワークを用いた日本上空TECの予測モデル開発」
11:00-11:30
斉藤昭則，穂積裕太，佐藤大仁，坂野井健
「宇宙空間からの撮像観測による大気光構造の推定」
11:30-12:00
Tomoaki Hori, N. Nishitani, K. Keika, J. M. Ruohoniemi, M. Teramoto, A. Ieda, S. Nakano, K. Seki, S. G. Shepherd, and W. A. Bristow
「SECS reconstruction of ionospheric flow fluctuations observed by SuperDARN」
12:00-12:30
山本凌大，三好由純，町田忍，上野玄太，宮下幸長，能勢正仁
「データ同化を用いたオーロラ活動指数の推定」
12:30-13:30
(昼休み)
13:30-14:00
太田 守，笠原 禎也，後藤 由貴
「波動分布関数法のベイズ推定に基づく性能評価」
14:00-14:30
田中裕士，後藤由貴，笠原禎也
「特徴量の白色化に基づく大規模自然波動データのクラスタリング」
14:30-15:00
古本政博，中野慎也，藤田浩輝，花田俊也
「粒子フィルタを用いた微小スペースデブリの環境推定」
15:00-15:15
(休憩)
15:15-15:45
河野 英昭，上野 玄太，才田 聡子，中野 慎也，樋口 知之
「磁力線共鳴周波数とTECの統合インバージョンによる磁気圏密度分布推定」
15:45-16:15
田中良昌, 小川泰信, 門倉昭, Bjorn Gustavsson, Kirsti Kauristie, Daniel Whiter, Carl-fredrik Enell, Urban Brandstrom, Tima Sergienko, Alexander Kozlovsky, Noora Partamies, 宮岡宏, Michael Kosch
「オーロラトモグラフィ法によるディスクリートアークの波状構造の解析」
16:15-16:45
中野慎也，P. C. Brandt, M.-C. Fok
「プラズマ圏-リングカレント統合データ同化システム開発の現状」
16:45-17:00
まとめ

様々な具体的テーマについて活発に議論がなされ，非常に有意義な研究集会であった．来年度以降も名古屋大学と交代で継続して開催する予定である．

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

http://daweb.ism.ac.jp/contents/information/workshop/166-midaws-oct2016.html

研究参加者一覧
氏名	所属機関
太田 守	金沢大学
河野 英昭	九州大学大学院
齊藤 昭則	京都大学
田中 裕士	金沢大学
野村 浩司	名古屋大学
林 昌広	名古屋大学
堀 智昭	東京大学
三好 由純	名古屋大学
山本 凌大	名古屋大学