平成232011)年度 若手短期集中型研究実施報告書

 

課題番号

23−共研−3001

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

3

研究課題名

状態空間モデル・機械学習・時系列データマイニングを用いたバイオロギングデータの解析

フリガナ

代表者氏名

シマタニ ケンイチロウ

島谷 健一郎

ローマ字

Shimatani Kenichiro

所属機関

統計数理研究所

所属部局

モデリング研究系

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

50千円

研究参加者数

3 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

動物装着型データロガーを用いることで、動物目線で高解像度の大量の時系列データが得られる時代に入っている(バイオロギング学)。しかし、その時系列データを適切に処理するモデリングは、依然、不十分な状態にある。本研究はその開発を目標としているが、当面はその土台作りの段階にある。本年度は、時系列解析の基礎を復習しつつ、手元にあるバイオロギングデータに対して既存のモデリングのどれが応用しやすく、また、どのような新たな工夫が必要が、議論を行った。

野田は、12月にデータ同化に関する公開講座を受講し、その前後に手持ちのデータに関する議論を行った。1日は小山助教も交えた小セミナーを行い、データの紹介と、これまで手がけた試みについてプリゼンし、意見交換した。この滞在の後半は、共同利用研究集会「大型野生動物データと統計数理」に参加し、40分の講演をした。遺伝子配列データに対して開発されたモチーフ解析のバイオロギングデータへの応用の試みについて説明し、遺伝子データに対する研究実績の豊富なコメンテーター岸野氏などから、問題点の指摘や助言をもらった。
野間野もこの研究集会に参加し、5分プリゼンを行った。データは点過程の要素も含む時系列構造を有している。

野田は3月にも来所し、多変量自己回帰モデルの初歩を復習しつつ、6次元構造のジャイロ及び加速度ロガーデータに対する適用を試みた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

動物装着型データロガーにより得られる水圏動物の運動に関する時系列データから類似パタンを抽出する試み

野田 琢嗣 (京都大) 奥山 隼一 (京都大)三田村 啓理 (京都大)市川 光太郎 (総合地球環境学研究所)荒井 修亮 (京都大)

統計関連学会連合大会 2011年9月5日 九州大学

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

野田 琢嗣

京都大学大学院

野間野 史明

北海道大学