平成132001)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

13−共研−1009

専門分類

3

研究課題名

鉄道の強風予測に関する時系列解析

フリガナ

代表者氏名

キタガワ ゲンシロウ

北川 源四郎

ローマ字

Kitagawa Genshiro

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

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E-mail

URL

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

目的
 JR東日本安全研究所では、1992年度より観測強風の時系列解析を利用した強風時列車運行ルールの構築
に着手し、現在までに、過去の強風事例を用いた予測シミュレーションの結果、この方法で、数分〜十数分先
までに吹く可能性のある最大風速の推定上限値に基づいて運行可否の決定を行うことにより、この問題が相当
程度緩和されるとの見通しを得ていた。また、強風データを取り込んでARモデルにより風速予測計算を行い、
列車運行上の諸警報を表示するソフトウェアも開発済みであった。本研究では、この手法の評価と予測モデル
のさらなる改良を目的とした研究を行った。
成果
 本研究では、まず、トレンドモデルを、確率差分方程式に基づく、より柔軟でパーフォマンスの高いモデル
に変更した。今までの研究結果、数分〜十数分先までに吹く可能性のある、最大風速の推定上限値に基づいて
運行可否の決定を行うことにより、現方式では強風発生後に必要以上に運行を停止せざるを得ないことがある
問題が相当程度緩和されるとの見通しを得た。また、強風データをオンラインで取り込んでARモデルにより
風速予測計算を行い、列車運行上の諸警報を表示するソフトウェアも開発済みである。これらは、最近の新聞
でも報道された。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

朝日新聞 平成14年2月17日(日)14版第2社会面

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

島村 誠

東日本旅客鉄道株式会社

外狩 麻子

東日本旅客鉄道株式会社

樋口 知之

統計数理研究所