平成212009)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

21−共研−4203

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

8

研究課題名

統計教育の新展開に向けた大学・大学院における統計教育の国際比較

重点テーマ

統計教育の新展開

フリガナ

代表者氏名

イズミ シズエ

和泉 志津恵

ローマ字

Shizue Izumi

所属機関

国立大学法人 大分大学

所属部局

工学部・知能情報システム工学科

職  名

准教授

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究では,統計教育の新展開への提言に向けて,海外の大学と大学院における統計学科
を対象として,高等教育における統計教育を比較調査し,そこでのカリキュラムの比較表
等の基礎資料の作成を研究目的とする.
2009 年5 月16 日に統計数理研究所・特別会議室において,研究分担者である米国・カ
リフォルニア大学ロスアンゼルス校のRobert Gould 教授を招いて「統計教育の改革」につ
いて公開研究会を開催した.ロスアンゼルス校の統計学科やAP Statistics 試験について
Gould 教授にヒアリング調査を行い,日米の統計教育のカリキュラムの比較や統計教育の
役割について,参加者の間で議論した.そして,同日,統計数理研究所・講堂における統
計教育シンポジウム『新学習指導要領における統計教育必修化を考える 〜 高校数学?「デ
ータの分析」をどう教えるのか 〜』を後援し,Gould 教授が「NCTM2000 以降の米国に
おける数学教師研修システム−米国統計学会とUCLA 統計学部の取り組み−」について講
演した.これらの調査結果をまとめて,第6 回統計教育の方法論ワークショップ論文集に
投稿した.
上記の調査の中で,米国における高大接続型プログラムであるAdvanced Placement
Program でのAP Statistics 試験に関する調査は,本研究テーマと関連深いと考え,「統計
学の入試問題策定に関する研究 〜 諸外国事例をもとに〜」(21−共研−4210)と協力して
研究を遂行した.2010 年3 月5〜6日に成蹊大学において開催された第6 回統計教育の方
法論ワークショップにおいて,この調査結果について研究発表を行った.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

論文発表
和泉志津恵,Robert Gould.(2010) 大学・大学院における統計教育の国際比較.第6回
統計教育の方法論ワークショップ論文集 pp.43-46.
櫻井尚子,和泉志津恵,深澤弘美.(2010) AP Statistics における単位認定試験の出題内
容について.第6回統計教育の方法論ワークショップ論文集 pp.25-28.
学会発表
Robert Gould.(2009) NCTM2000 以降の米国における数学教師研修システム−米国統計
学会とUCLA 統計学部の取り組み−.統計教育シンポジウム『新学習指導要領におけ
る統計教育必修化を考える 〜 高校数学?「データの分析」をどう教えるのか 〜』 (東
京).
櫻井尚子,和泉志津恵,深澤弘美.(2010) AP Statistics における単位認定試験の出題内
容について.第6回統計教育の方法論ワークショップ『社会の期待に応える統計教育
の構築 −「資料の活用」から「データの分析」をどう教えるのか−』 (東京).

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

2009 年5 月16 日に統計数理研究所・特別会議室において,「統計教育の改革」について
研究会を開催し,参加者15 名の中で活発な議論が行われた.なお,この研究会の案内は,
統計教育関連のメーリングリストを通じて広く配布された.

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

江口 真透

統計数理研究所

西村 善博

国立大学法人 大分大学

Robert Gould

米国・カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)

渡辺 美智子

東洋大学