平成51993)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

5−共研−98

専門分類

8

研究課題名

食料消費パターン変化のコウホート分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

近年わが国において米の消費量が減少しているが、このような食料消費パターンの変化をもたらしている時代的あるいは世代的要因を、世帯を単位とした継続データを分析することによって捉えることを目的とする。あわせて、世帯を単位とするデータに対してコウホート分析を行なう場合の問題点や結果の解釈などについて検討する。


本研究の目的は、近代のわが国における米消費量の減少などの食料消費パターンの変化をもたらしている時代的・世代的要因を、世帯を単位とした継続調査データを分析することによって捉えることである。
本年度の研究の内容は以下のとおりである。1.家計調査などに基づき、米、魚、肉類、野菜類などの消費量の変化を、世帯主年齢別に集計した経年データを作成した。期間は1965〜1991の毎年、年齢階層は20歳以上の5歳きざみで10階層とした。また、それぞれについて、世帯あたりの消費量と一人あたりの消費量データを作成した。2.作成したデータに対して、数量型のベイズ型コウホートモデルを適用した。変数変換としては、無変換と対数変換を用いた。3.分析結果に基づき、世帯を単位とするデータに対してコウホート分析をほどこす場合の問題点や結果の解釈における注意点などについて検討した。4.食料消費の将来予測を試みた。現在、分析結果をとりまとめた論文を作成中である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

[研究内容]家計調査などに基づき、米、魚、肉類、野菜類などの消費量の変化を世帯主年齢別に集計したデータを作成し、ベイズ型コウホートモデルを適用する。結果の解釈において、世帯を単位とするデータであることの問題点と留意点について検討する。また、各食料消費量の将来予測を試みる。
[共同研究の必要性]米消費量の推移についていくつかの研究が行なわれており、世代的な要因について言及されているが、データによる実証については十分ではなかった。世帯を単位とするデータを使わざるをえないという点で問題はあるものの、統数研で開発されたベイズ型コウホートモデルを適用することによって、新しい知見を得ることが期待できる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

松田 友義

千葉大学