平成252013)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

25−共研−2056

分野分類

統計数理研究所内分野分類

e

主要研究分野分類

7

研究課題名

抗菌薬処方による多剤耐性菌の発現リスクの検証

フリガナ

代表者氏名

フクダ ハルヒサ

福田 治久

ローマ字

Fukuda Haruhisa

所属機関

九州大学

所属部局

大学院医学研究院医療経営・管理学講座

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

53千円

研究参加者数

2 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

 本研究の目的は,既に申請者が収集していた,16病院において2007年7月から2011年12月に入院した症例の「DPCデータ」と「JANISデータ(細菌学的検査データ)」を用いて,両データを患者レベルで突合させたパネルデータセットを構築し,抗菌薬使用状況と耐性菌発現状況の関連性を分析することである.
 2013年度はデータ作成フェーズと位置付け,(1) データ内容別・診療年月別にテキストファイルとして作成されている総計5,242ファイルを統計解析ソフトStataにインポートし,(2) 異なる患者IDが付与されている「DPCデータ」と「JANISデータ」を,患者ID対応表を用いて患者レベルで突合させた.また,抗菌薬使用状況を適切に定量化するために,「DPCデータ」においては銘柄別に入力されている抗菌薬の処方データを,成分名に変換し,WHOが定義するATC分類に再変換した.さらに,WHOがATC分類別に規定している1日投与量(DDD)情報を付与した.これらは,本邦における銘柄別抗菌薬とWHOにおけるATC別DDDの対応表を作成した上で処理した.上記の作業により,抗菌薬使用状況と耐性菌発現状況の関連性を分析するためのデータセットを完成させることができ,2014年度において解析フェーズに移行することが可能となった.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1. 福田治久. 米国NHSNのリスク評価法とその日本への導入の課題(ジョイント・パネルディスカッション「SSIサーベイランスの実践とその評価法」). 第26回日本外科感染症学会総会学術集会: 2013年11月26日,神戸.
2. 林崇弘, 黒木学, 福田治久. SSIサーベイランス調査項目の統計解析. 第43回品質管理学会年次大会, 2013年11月16日, 大阪.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

該当なし

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

黒木 学

統計数理研究所