平成212009)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

21−共研−5010

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

8

研究課題名

統計サマーセミナー

フリガナ

代表者氏名

シミズ ヤスタカ

清水 泰隆

ローマ字

Yasutaka Shimizu

所属機関

国立大学法人 大阪大学

所属部局

大学院基礎工学研究科 システム創成専攻 数理科学領域

職  名

助教

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

63 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

統計学が適用される分野は多岐にわたり,経済,経営,社会,農学,理学,医学,工学,など多くの学問分野でデータ処理やデータ分析において利用されている.そのため,統計学を学ぶ学生や若手の研究者においても,各自の専門分野だけでの知識の習得はもちろんだが,その周辺やさらに別分野での統計利用を知ることは大変有意義であり,これらは研究者の質を上げるだけではなく,研究者の質が向上することにより統計学の今後の発展にも寄与できるといえよう.
 本セミナーの目的は,若手に研究の発表の機会を与え,将来統計学の発展を担う学生・研究者,また実社会で企業人としての統計利用,統計の発展を考えた,若手の研究者の育成にある.特に本セミナーで重要とすることは,単に発表することだけではなく,研究発表・討論を通じた若手同士の交流である.多くの研究者・学生が,何らかの個別科学の学部学科等に所属しながら統計学まわりの研究をしている環境下において,研究早期の段階からいろいろな個別科学での統計の使われ方に触れ,視野を広げることは極めて重要であり,そのひとつの機会を与えるのがこのセミナーである.
 実際にセミナーでは非常に多くの成果を得ることができた.まず,この共同研究経費での旅費の補助もあって,70 人近くの研究者・学生を集めることができた.これにより,視野を広げるにあたり,十分多様な研究紹介が可能となった.また,活発な議論・討論をすることもできた.これにはこのセミナーならではの理由がある.まず,皆の年齢が近いため,遠慮のない質問・討論が行われることがある.また 2 回の招待講演を設けることができ,特に学会講演では難しい研究初期段階での問題点やこれまでの研究過程の紹介,さらにまだ未確定の最新の情報なども講師の方に紹介していただき,最新の研究トピックに触れられ,大変有意義であった.加えてこのセミナーでは,合宿形式であるため,講演外の時間で心おきなく討論が可能という利点がある.実際,毎晩のセッション終了後は,翌朝の朝食が7:30であるにも関わらず,毎晩遅くまで激しく積極的な議論が繰り広げられ,各自が疑問点やさまざまな主張を繰り広げ,統計各分野間での活発な交流ができたといえるであろう.総じて,すべての参加者にとって,実質的に得るところが大きいセミナーとなったといえる.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

今回の研究集会では,ホームページ(http://www.sigmath.es.osaka-u.ac.jp/~yasutaka/YSG09/)上で開催内容を公開し,内容やプログラムを紹介した.なお,今回のスケジュールは以下の通りである.発表タイトル等の研究発表詳細については,会場内で配布したプロクラム・発表レジュメ集(別添)を参照されたい.

統計サマーセミナー2009スケジュール
8月9日(日)
15:30-15:50 開会挨拶
16:00-17:00 セッション1:計量ファイナンス
19:40-20:40 招待講演1(狩野裕 先生)
20:50-21:30 セッション2:多変量解析1
21:30-24:00 討論
8月10日(月)
09:00-10:00 セッション3:ベイズ統計
10:10-10:50 セッション4:尤度解析
11:00-12:00 セッション5:空間統計
13:10-13:50 セッション6:時系列解析1
14:00-15:00 セッション7:ノンパラメトリック統計
15:20-16:20 セッション8:医薬・生物統計1
16:30-17:10 セッション9:多変量解析2
20:30-21:30 セッション10:統計一般
21:30-24:00 討論
8月11日(火)
09:00-09:40 セッション11:時系列解析2
09:50-10:50 セッション12:判別分析・学習理論
11:00-11:40 セッション13:医薬・生物統計2
13:30-15:30 総合討論1
16:00-18:00 総合討論2
21:30-24:00 討論/次期サマーセミナーについて
8月12日(水)
09:00-09:40 セッション14:多変量解析3
10:00-11:00 招待講演2 (吉田朋広 先生)
11:20-11:50 閉会挨拶

以上.

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

青木 敏

鹿児島大学

秋田 智之

広島大学

荒木 由布子

久留米大学

飯塚 誠也

岡山大学

石岡 文生

岡山大学

井上 高継

大阪大学

江藤 大豪

大分大学

大里 隆也

中央大学

大谷内 奈穂

筑波大学

狩野裕

大阪大学

鎌谷 研吾

東京大学

川口 淳

久留米大学

川端 ゆみこ

大阪大学

勘場 大

島根大学

鞠谷 陽介

関西学院大学

久保田 貴文

岡山大学

紺谷 幸弘

大阪大学

酒折 文武

中央大学

坂本 亘

大阪大学

桜井 裕仁

北海道大学

定方 真子

新潟大学

鹿田 康晴

大阪大学

下村 亮

中央大学

真銅 隆至

岡山大学

椙本 功弥

中央大学

杉山 将

東京工業大学

清 智也

東京大学

蘇 冬青

島根大学

高城 累

中央大学

竹内 光悦

実践女子大学

田中 研太郎

東京工業大学

玉谷 充

島根大学

辻 亮太

大分大学

冨田 誠

統計数理研究所

永井 勇

広島大学

中山 厚穂

立教大学

西山 陽一

統計数理研究所

二宮 嘉行

九州大学

野津 昭文

島根大学

林 邦好

北海道大学

林 賢一

大阪大学

平井 裕久

高崎経済大学

廣瀬 慧

九州大学

笛田 薫

岡山大学

深澤 正彰

大阪大学

藤木 美江

大阪大学

藤澤 洋徳

統計数理研究所

保科 架風

中央大学

増田 弘毅

九州大学

松岡 修平

中央大学

松本 智恵子

福井大学

丸山 芳人

公立大学法人大阪府立大学

宮田 庸一

高崎経済大学

室谷 健太

久留米大学

森本 孝之

一橋大学

宿久 洋

同志社大学

柳原 宏和

広島大学

山田 隆行

北里大学

山本 義郎

東海大学

横山 暁

慶應義塾大学

吉田 拓真

島根大学

吉森 雅代

大阪大学