平成51993)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

5−共研−47

専門分類

5

研究課題名

不確実環境における制御のための情報構造

フリガナ

代表者氏名

スズキ マサカズ

鈴木 昌和

ローマ字

所属機関

東海大学

所属部局

工学部

職  名

講師

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

不確実な環境における制御(意志決定)を考えるとき、曖昧さを含みながらも既に得られている知識が最大限に活用され、かつ、新しい状況に最も望ましい形で対応できるよう推定あるいは適応機構が備えられた制御を可能とするためには、環境・知識・制御戦略をどのような情報構造を用いて表現すべきかを明らかにする。


不確実な環境における制御(意志決定)のために、曖昧な既得知識を最大限に活用し、かつ、新しい状況に最も望ましい形で対応できる制御戦略をどのような情報構造に基づいて実現すべきかについて議論した。
環境、知識、戦略を表現する情報構造の候補として、ニューラルネットワークやアレイ、あるいはそれらの組合せ的なものを考え、蓄積された経験的知識を最適利用するための統計的処理・最適化処理・推論の手法を考察した。また、広いクラスの未知非線形システムへの適用について検討した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

K.Shimizu and S.Ito, Constrained Optimization in Hilbert Space and a Generalized Dual Quasi-Newton Algorithm for State Constrained Optimal Control Problems. IEEE Trans.Autom.Contr.AC39-3,1994.

M.Suzuki et.al.,Design Procedures for Low Order Dynamic Compensators for a Class of H∞ Control Problems,32nd IEEE Conf. Decision and Control,1993.
K.Shimizu and S.Ito, Satisfactory Optimal Control---Formulation and Algorithm ---,1993 European Contr. Conf.,1993.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

環境(状況)、知識、制御戦略を表現する情報構造の候補として、数式表現が困難な非線形写像の表現として盛んに研究されているニューラルネットワークや、ベクトル・マトリクスの一般化であり空間構造を持った大規模データを柔軟に取り扱うのに適したアレイ、あるいはそれらの組合せ的なものを考える。
そして蓄積された曖昧さを持つ経験的知識を最適利用するためにどのような統計的処理・最適化処理・推論等を加えるべきかを考察する。
これらを用いた実際の制御系の解析、設計、シミュレーションの手段として、申請したソフトウェアおよび統計数理研究所の計算機環境を用いる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

伊藤 聡

統計数理研究所

志水 清孝

慶應義塾大学

温見 寿範

慶應義塾大学大学院