平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2038

専門分類

7

研究課題名

縦断調査による正常眼の眼圧分布と眼圧に関与する因子の検討

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

Nakamura, Takashi

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

目的 感覚器は加齢変化、内科的疾患、脳神経系疾患の初期症状を早期より示すことが知られており、
近年スクリーニング項目としても注目されている。本研究では、緑内障を代表とする視神経疾患の早期
発見、スクリーニングを目標として、正常眼における眼圧の加齢変動とその関連要因、および視野感度
閾値の加齢変動とその測定に関連する要因の検討を行った。
成果の概要 T市健診センターで健康診断を1997年から1999年の3年間に継続受診した1272名(男性663
名、女性609名)について、年齢、生理学的データ(身長、体重、肥満度、血圧など)、血液データ(血
清アルブミン、GOT、GPT、γGTPなど)、視力、眼圧データを収集し、眼圧変動に対する関連要因を分
析した。個人の加齢変動は3年間という短期間であったたため明確には観察されなかった。連続2年間の
眼圧の変化を個人でみると、右眼では相関係数0.81、左眼では0.80と高く、眼圧の高いものは翌年も高
い傾向にあることが示された。年齢別眼圧を検討した結果では、有意な変動はみられなかった。しかし
眼圧分布が年齢層にかかわらずほぼ一定であること、欧米人よりも低いといわれていた眼圧で20mmHg
以上のものが30歳代からみられること、などが見出せた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

岩瀬 愛子

多治見市立多治見市民病院

大野 ゆう子

大阪大学