平成242012)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

24−共研−4203

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

7

研究課題名

ライフスタイル・ジェンダーと教育

重点テーマ

社会調査関連資源の利活用

フリガナ

代表者氏名

ナカイ ミキ

中井 美樹

ローマ字

nakai miki

所属機関

立命館大学

所属部局

産業社会学部

職  名

教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

337千円

研究参加者数

10 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

 本研究課題では、近年のさまざまなライフスタイル・ライフイベント(就学、結婚、出産、就職など)におけるチャンスをめぐる変化と、それをとりまく社会の変動、とりわけ格差社会化という社会変動との連関分析を、SSP-P2010調査「2010年 格差と社会意識についての全国調査(郵送)」、SSP-I2010調査「2010年 格差と社会意識についての全国調査(面接)」、SSP-W2013調査「格差と社会意識についてのWeb調査」の分析を通じて明らかにすることを目的としている。
 格差社会において人々の行動や価値の秩序づけに関連しているものとしてライフスタイルがある。ライフスタイルは、単に、(社会的諸資源を)持つ/持たないといった資源の配分状況とは別個の次元として人々の生き方や意識と関連していると従来考えられてきた。格差社会において人々の行動や価値の秩序づけに関連するライフスタイルとして、本研究課題で焦点を当てたのは、具体的には、職業に対する価値観、ボランタリー活動への参加行動、世代間利他主義、資格・検定をめぐる態度、家族消費、教育熱などである。こうした視座からの実証研究は幅広い年齢層を含む大規模調査データの活用が不可欠であり、その意味で、本重点テーマ「社会調査関連資源の利活用」の趣旨を活かすことが出来る研究テーマであった。
 2011年度の研究成果をふまえ、2012年度は、本研究参加者のメンバーはおのおのの研究を一層深めることができた。本課題の問題意識に沿って、これまで蓄積されてきた社会調査データを利活用し、時点間比較分析などを駆使しつつ、社会の変容にともなう今日の人びとのライフスタイル等と階層の関連状況を明らかにしてきた。これらの研究成果については年数回の研究会において発表を行い、メンバー間でのディスカッションを通じて問題理解の深化と共有をはかった。今年度の最終的な成果報告としては、2012年12月25,26日に統計数理研究所で開催された公開研究会において、研究報告を行った。また、2013年3月4日には今後の研究を見据えたディスカッションを行った。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

[研究会報告]
・菅野剛、2012年11月23日 於立教大
・中井美樹、2012年12月2日 於立命館大学
・公開研究報告会 社会調査関連資源の利活用〜階層意識の調査などをめぐって〜
   日時 : 2012年12月25日(火)13:30〜26日(水)16:45
   場所 : 統計数理研究所 セミナー室1
   http://www.ism.ac.jp/~maeda/SSP_Meeting2012.html

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

(1)重点テーマ2の7課題が合同で12月25日と26日に合同の成果発表会(シンポジウム)を下記の要領で行った。この催しは,SSPプロジェクトとの共催である。

◆公開研究報告会◆
 社会調査関連資源の利活用
 〜階層意識の調査などをめぐって〜
 日時 : 2012年12月25日(火)13:30〜26日(水)16:45
 場所 : 統計数理研究所
 http://www.ism.ac.jp/~maeda/SSP_Meeting2012.html
 この中では本研究班のメンバーである前田忠彦、吉川徹らが発表を行った他、各メンバーが討論に参加した。
 この研究会の参加者数は約60名である。

(2)この他,重点テーマ2内の他の課題と合同で,次のような研究会合を持ち,研究の進捗を確認した。3月の研究会では今年度の進捗を確認の上,次年度以降に向けた展開を話し合った。

2012年11月23日 立教大(他班との合同研究会)参加15名
2012年12月2日  立命館大学 衣笠キャンパス 参加12名
2013年3月4日  学習院大学(他班との合同研究会)参加20名

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

乾 順子

大阪大学

岩瀬 晋

慶応義塾大学

吉川 徹

大阪大学

久山 健太

大阪大学大学院人間科学研究科

菅野 剛

日本大学

前田 忠彦

統計数理研究所

三谷 はるよ

大阪大学

吉岡 洋介

大阪大学