平成232011)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

23−共研−4323

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

3

研究課題名

全ゲノムシークエンスデータの解析による人類集団遺伝学

重点テーマ

ゲノム多様性と進化の統計数理

フリガナ

代表者氏名

フジモト アキヒロ

藤本 明洋

ローマ字

Fujimoto Akihiro

所属機関

理化学研究所

所属部局

ゲノム医科学研究センター

職  名

研究員

配分経費

研究費

40千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

近年の著しいシークエンス技術の発展により、個人ゲノムシークエンスが可能となった。超並列シークエンサーの発展は著しく、現在では600Gbp(ヒトゲノムの約200倍)の塩基配列データが約2週間で得られている。全ゲノムシークエンスは世界中で活発に行われており、昨年は1000人ゲノム計画の論文が出版されたほか、がんの全ゲノムシークエンスも数多く報告されている。今後もシークエンサーのデータ産出量は増大していくことは確実であり、全ゲノムシークエンスは次世代の疾患研究において、極めて重要な役割を担っていくと考えられる。しかしながら、現在のシークエンサーには、読み取り長(リード長)が短い、エラー率が高いなどの問題があり、現在に至るまで解析手法が確立されているとはいえない。そこで、我々はシークエンサーからのデータの解析パイプラインの確立を目的として日本人1個体の全ゲノムシークエンスを行った。
現在、日本人の複数サンプルの解析を行っており、複数個体の全ゲノムシークエンスデータの解析を行うことにより、日本人の集団の歴史や自然選択のターゲット領域の解析などが必要となる。
申請者は、研究集会に参加し、日本人ゲノム研究について発表を行った。また、ゲノム配列解析に必要な統計手法について学び、今後の研究の方針について示唆を頂いた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究の成果は、以下の論文にまとめられている。
Fujimoto A, et al: Whole-genome sequencing and comprehensive variant analysis of a Japanese individual using massively parallel sequencing. Nature Genetics 42, 931-936, 2010

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

以下の研究会に参加させて頂きました。
統数研共同利用重点型研究集会(12/19)

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関