平成172005)年度 共同利用登録実施報告書

 

課題番号

17−共研−11

専門分類

3

研究課題名

パーティクルフィルタの並列化アルゴリズム開発

フリガナ

代表者氏名

フクダ シンゴ

福田 慎吾

ローマ字

Fukuda Shingo

所属機関

九州工業大学

所属部局

工学部電気工学科

職  名

学部4年生(卒業研究生)

所在地

TEL

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E-mail

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研究目的と成果の概要

1.研究目的
 粒子型フィルタは,非線形・非ガウスモデルで表される動的システムの状態推定を
行う,有望な方法の一つで,汎用性が高く,その適用対象は幅広い。例えば,ター
ゲット追跡,ロボットの自己位置同定,ビジュアルトラッキング等,様々な適用事
例が報告されている。このように多様な分野で有用な粒子型フィルタの計算を,高
度なリアルタイム性に対応させる為並列化し,さらに,小型ICチップにすることを
目指す。
2.成果の概要
 まず,並列化する際生じる問題点を明確化した。そして,アルゴリズムを並列化
する方法として従来法を含む3つの方法を挙げ,SGI Altix3700 Super Clusterにて
MPIを用いて並列化効率を評価した。実験の結果,従来法よりも残る2つの方法が
並列化効率が優れていることが分かった。次に並列アルゴリズムに即してハードウ
ェアを設計した。アルゴリズムの汎用性を活かした設計とする為汎用のプロセッサ
を用い,組み込みプロセッサボード(SUZAKU-V)に実装し動作実験を行った。プロ
セッサ間の通信には,同期機構としてセマフォを用いた共有メモリを使用した。