平成192007)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

19−共研−5004

分野分類

統計数理研究所内分野分類

b

主要研究分野分類

8

研究課題名

非線形科学と統計科学の対話

フリガナ

代表者氏名

イバ ユキト

伊庭 幸人

ローマ字

Iba Yukito

所属機関

統計数理研究所

所属部局

モデリング研究系

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

400千円

研究参加者数

13 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

「カーネル法や各種の多変量解析の手法を横糸に,BCI,流体力学,複雑な系のランドスケープ解析, ゲノム時系列など,さまざまな例を縦糸として非線形科学と統計科学の接点をさぐる」との趣旨のもとで,3日間にわたる研究会を行った.講演数は初日4,2日目7,3日目3であり,講演時間はいずれも50分とした.類例の少ない内容であり,若手・中堅の研究者の交流のためにも有意義な会合となった.また統計科学に対する意識の向上にも寄与することができたと考える.

講演リスト(50音順,いずれも50分,所属は一部のみ記載)

* 青柳富誌生(京都大学情報学研究科)「振動子ネットワークの秩序形成に最適な構造の探索」
* 池口徹(埼玉大学理工学研究科)「非線形時系列解析とサロゲートデータ法」
* 伊藤浩之(京都産業大学工学部)「ブートストラップ手法によるスパイク相関の有意性検定」
* 伊庭幸人(統計数理研究所)「カーネル法によるマルコフ連鎖の遷移行列の固有値解析」
* 川合成治(総研大)「Hodgkin Huxleyモデルにおけるモデルパラメータと外部入力電流の同時推定」
* 小松崎民樹(北海道大学電子科学研究所)「1分子時系列情報から我々は何を学び取ることができるか?」
* 下川丈明(京都大学理学研究科)「ベイズ統計を用いたスパイク発火特性の抽出」
* 下川英敏(JST合原project)「圧縮アルゴリズムを用いたデータの複雑度や類似度の推定とその応用」
* 末谷大道(JST合原project)「位相変数に基づくカオスの表現とその解析」
* 田口善弘(中央大学理工学部)「非計量多次元尺度構成法とその生体生命情報解析への応用」
* 中江健(京大情報学研究科)「統計的手法を用いたニューロンの同期特性の計測」
* 肥後順一(阪大)「シミュレーションでみられるタンパク質の振る舞い・ダイナミクスの表現と解析」
* 福島孝治 (東京大学総合文化研究科)「スピングラス状態の多谷状態の解析について」
* 福水健次(統計数理研究所)「カーネル法による因果ネットワークの学習」

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

ホームページ
http://www.ism.ac.jp/~iba/ken2007Nov.html

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

青柳 富誌生

京都大学

伊藤 浩之

京都産業大学

小松崎 民樹

神戸大学

佐藤 譲

北海道大学

下川 丈明

京都大学

末谷 大道

科学技術振興機構

田口 善弘

中央大学

中江 健

京都大学

中尾 裕也

京都大学

野村 真樹

科学技術振興機構

福島 孝治

東京大学

柳田 達雄

北海道大学