平成152003)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

15−共研−2044

専門分類

8

研究課題名

スポーツ・レクリエーション参加のコウホート分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

Nakamura Takashi

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

スポーツ・レクリエーション需要の推定・予測に関する研究の多くが有限な人材・施設・
財源・情報などを効率的に配分することを目的としておこなわれてきた。これらの研究では,
共通して以下のような問題点が指摘できる。
○横断的な研究が多く,参加の時間的変化に関する研究が少ないこと。
○追跡開始時点の参加率の年齢特性が変らないと仮定する研究が多いこと。
○参加推定・予測研究で,人口動態が考慮されてこなかったこと。
○回帰・計量経済モデルの推定値は観測値に近似できていないこと。
 上記の問題点は縦断的な視点とコウホート分析の視点が欠如していたことに起因し,従来,
これらの問題点を克服する目的でスポーツ参加の時間的変化の要因を解明する実証研究はさ
れてこなかった。
 これらの問題点を克服する目的で,平成12年度は、標準コウホート表データに対してスポ
ーツ参加の年齢・時代・コウホート効果の分離をおこない,平成13年度は,人口変動を考慮
できるスポーツ参加率に関する変化の構造の解明およびコウホート分析で得られた年齢・時
代・コウホート効果の推定値に基づいたスポーツ参加人口の推定と予測法の開発をおこなっ
た。平成14年度は,新規データのデータベースへの追加,一般コウホート表データに対する
モデルによる分析を続ける一方、前年度までの研究内容を学会誌に投稿してそれが掲載され
た。また論文で公表しきれなかった内容については,「共同研究リポート160」にて公表した。
 平成15年度は,新規データのデータベースへの追加,一般コウホート表データに対するモ
デルによる分析を続けるとともに論文作成中である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

○山本 達三,菊池 秀夫,中村 隆(1999)。レクリエーション参加のCohort分析,日本体育
学会第50回記念大会/体育・スポーツ関連学会連合大会プログラム,164。(日本体育学会,
東京都目黒区:東京大学教養部,1999/10/07)
○山本 達三,菊池 秀夫,中村 隆(2001)。スポーツ参加率の年齢・時代・コウホート効果の
分離,日本体育・スポーツ経営学会第24回大会号,48-49。(日本体育・スポーツ経営学会,東
京都新宿区:早稲田大学国際会議場,2001/03/27)
○山本 達三,菊池 秀夫,中村 隆(2001)。コウホート分析によるスポーツ参加人口の将来推
計,スポーツ産業学研究第10回学会大会号,33-36。(日本スポーツ産業学会,名古屋市:中
京大学名古屋学舎,2001/07/31)
○山本 達三,菊池 秀夫,中村 隆,坂口 俊哉(2002)。スポーツ参加の変化に基づくスポー
ツ種目の特徴付け,日本体育学会第53回大会号,395。(日本体育学会,さいたま市:埼玉大
学,2002/10/14)
○山本 達三,菊池 秀夫,中村 隆(2002)。スポーツ参加人口の推定と予測?年齢・時代・コ
ウホート効果・人口変動を考慮して?,スポーツ産業学研究,12(2),33-46。
○中村 隆,菊池 秀夫,山本 達三(2003)。スポーツ・レクリエーション参加のコウホート分
析,統計数理研究所共同研究リポート160。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

菊池 秀夫

中京大学

山本 達三

南山大学