平成152003)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

15−共研−2042

専門分類

8

研究課題名

文化計量のための基礎研究

フリガナ

代表者氏名

ムラカミ マサカツ

村上 征勝

ローマ字

Murakami Masakatu

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

研究目的
 文章の計量分析、絵画の計量分析、考古学データの計量分析を中心に、文化を計量するための基礎研
究を行い、人文学の分野において従来の研究法とは異なる文化研究のための新たな領域の開拓を試み
る。
 具体的には、文章の計量分析に関しては、
・「源氏物語」(複数作家説の解明、および成立順序の推定)
・井原西鶴作品(複数作家説の解明)
・「梵文法華経」(成立順序の推定)
等を対象とし、それぞれの文献に関する問題点の解明を試みる。また、自殺した作家における精神的疾
患の進行と文体変化の関係を統計的に分析し、精神的疾患・痴呆症の予知の可能性を探る。
 絵画の計量分析に関しては、浮世絵を対象とし、絵師の描く顔の特徴抽出を試みる。
 考古学データの計量分析に関しては、貝塚データを中心に分析を進める。
研究成果
 文章の計量分析に関しては、
?「源氏物語」の分析に必要となる「源氏物語」と同時期に成立した「うつほ物語」のデータ
ベースの作成をした。
?井原西鶴作品は計量分析に必要な7作品のデータベースを作成し、自立語索引を出版した。
?梵文法華経に関しては、「法華経」を始め、「法華経」の分析に必要となる、「般若経」、「十
地経」の三経典のデータベースを作成し、索引の出版準備を行った。
 絵画の計量分析に関しては、歌川豊国と東洲斎写楽の浮世絵に描かれた顔の特徴を計量的に比較検討
した。
 考古学データの計量分析に関しては、今年はデータ収集の範囲に止まった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

・浅野晃、村上征勝 他(2004)新編西鶴全集第四巻-自立語索引篇、勉誠出版社
・村上征勝(2003)文化を計る−文章の統計分析(1)、市場調査、No.256、10-14
・村上征勝(2003)文化を計る−文章の統計分析(2)、市場調査、No.257、24-27
・村上征勝(2003)文化を計る−文章の統計分析(3)、市場調査、No.258
・村上征勝(2004)文化を計る
学会発表
・村上征勝(2003)"An Quantitative Analysis of Japanese Ukiyo-e"統計学の社会科学への応用
に関する国際学術討論会(北京・中国)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

伊藤 瑞叡

立正大学

今西 祐一郎

九州大学

金 明哲

札幌学院大学

古瀬 順一

宮崎大学

中谷 英明

神戸学院大学

室城 秀之

白百合女子大学