平成172005)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

17−共研−1015

専門分類

7

研究課題名

喘息発作の環境因子によるモデル

フリガナ

代表者氏名

シミズ サトル

清水 悟

ローマ字

Shimizu Satoru

所属機関

東京女子医科大学

所属部局

医学部

職  名

助手

所在地

TEL

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研究目的と成果(経過)の概要

 喘息発作発現に影響を及ぼすと考えられる諸因子(気象、大気汚染物質等)と喘息発作による受診数との関係を、時系列解析により、明らかにしようとした。そのために喘息発作受診に影響する因子である気象及び大気汚染物質(NO、NO2、NOx、SO2、Ox、SPM)の現時系列、トレンド及びトレンドの変化率の組み合わせによる最適なモデルを総当たり法により、検討した。

(1) 喘息受診数に影響すると考えられる環境因子(気温、湿度、水蒸気圧、気圧、風速等)及び大気汚染物質(二酸化硫黄、窒素酸化物、粒子状物質、オゾン等)環境濃度の原時系列、トレンド及びトレンドの変化率から最適なモデルを検討した。
(2) 喘息受診数を目的変数とする回帰モデルに含まれる説明変数の組み合わせで、最もAICが小さいくなる時の変数は、一酸化窒素変化率、水蒸気圧、気圧、相対湿度、二酸化硫黄、粒子状物質の変化率、窒素酸化物の変化率、風速、二酸化窒素、定数項、水蒸気圧であった。
(3) トレンドの変化率を前週値との差を前週値で除した値を変化率(in)と定義した場合、すなわち in=(tn−tn−1)/tn−1 と前週値との比すなわち、in=tn/tn−1の場合で、(2)と同様な結果となるか検討したが同様な結果となった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

 清水 悟:喘息発作受診の季節集中性と環境諸因子の関連?トレンドの増加率の影響評価?.
 統計数理,45,343-357,1997

 Rahman, Md. M., Ishiguro, M. and Shimizu, S.:Estimating linear relationships
among multiple trends of nonstationary time series. Research Memorandum, 755, 2000 

 清水 悟,香川 順,石黒真木夫:環境諸因子の変動と喘息発作による救急外来受診者数の動向.
 アレルギー,50(7),612-620,2001

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所