平成20（2008）年度　一般研究２実施報告書

課題番号	20−共研−2034		分野分類			統計数理研究所内分野分類			e
						主要研究分野分類			2
研究課題名	関数データ解析法の効果的な応用に関する研究
フリガナ 代表者氏名	ミズタ　マサヒロ 水田　正弘				ローマ字		MIZUTA, Masahiro
所属機関	北海道大学
所属部局	情報基盤センター
職　　名	教授
配分経費	研究費	40千円		旅　費		140千円		研究参加者数		5　人

研究目的と成果（経過）の概要

　本研究課題では、関数データ解析における手法の開発と理論構築を通し、その効果的な応用方法の検討を目的とした。
　関数データ解析法は、1980年代にRamsay教授らにより提唱され、その後、多くの研究者から注目され、発展してきた。具体的な手法として、関数回帰分析、関数主成分分析、関数クラスター分析、関数多次元尺度構成法などが開発されている。研究代表者もいくつかの関数データ解析法を開発してきた。
　本年度は、関数主成分分析法に着目し、これを区間値関数データに対して適用するための拡張を検討した。また、関数多次元尺度法をネットワークデータトラフィックデータに適用し、その効率を評価するとともに、関数クラスター分析の理論的基礎となる関数主要点について考察した。さらに、関数データと関連する概念であるシンボリックデータとの比較検討を実施した。
　以上の研究により、関数データ解析法の新たな手法開発、理論構築を実施することができた。特に、関数データ解析法とシンボリックデータ解析法の融合の着想に至ったことは１つの成果である。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

Masahiro Mizuta, New Data Frames for Data Analysis, Proceedings of 2008 Korea-Japan Statistics Conference of Young Researchers, 1-8. (Invited Lecture), Korea University, Seoul.

Atsushi Hamada, Hiroyuki Minami, Masahiro Mizuta, Principal Component Analysis for Modal Interval-Valued Data, Proceedings of IASC2008, 1-8.

Tomoyasu Ikeda, Yuriko Komiya, Hiroyuki Minami, Masahiro Mizuta, An Extension of Functional PCA to Interval-Valued Functional Data, Proceedings of IASC2008, 640-647.

Kazuma Takahashi, Yuriko Komiya, Hiroyuki Minami, Masahiro Mizuta, Auto Regression Analysis for Symbolic Distribution-Valued Data, Proceedings of IASC2008, 1479-1483.

Masahiro Mizuta, MDS for distribution valued dissimilarity data, 11the Conference of the International Federation of Classification Societies (IFCS 2009) - jointly with the 33rd Conference of the German Classification Society (GfKl) University of Technology, Dresden, Germany.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究参加者一覧
氏名	所属機関
片山　琴絵	北海道大学
清水　信夫	統計数理研究所
高橋　一磨	北海道大学
浜田　惇	北海道大学