平成162004)年度 客員型研究実施報告書

 

課題番号

16−共研−3001

専門分類

9

研究課題名

水環境問題への統計的認識手法の展開と問題の顕在化

フリガナ

代表者氏名

イワセ コウセイ

岩瀬 晃盛

ローマ字

Iwase Kosei

所属機関

広島大学

所属部局

大学院工学研究科

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

18 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

水環境を中心に据えた環境問題に対して統計科学に基づく認識手法の広範な適用を試みることによ
って統計的方法の有効性を検証するのみならず、適用過程で発生する統計的方法の問題点の顕在化を図
り統計科学の果たすべき役割の具体的提示を図るべく、平成16年9月15日(水曜日)に「環境科学
と統計科学の新たな融合?環境データの質の向上に貢献する統計科学?」と題するISMシンポジウム
開催の基幹となるべき活動を展開した。
 本共同研究の基本的な姿勢は環境科学と統計科学両分野研究者の共同作業を前提とするところに在
り,客員部門教授として着任した小野芳朗岡山大学教授の主導的な活動により、上記シンポジウムでの
特別講演として(株)三菱化学安全科学研究所斉藤穂高氏及び国土環境(株)蔵本武明氏を迎え、生態影響試験
や環境コンサルタントでのデータ利用などを統計科学の観点より活発に議論する機会を得た。更に一般
講演として8件を得、多くの統計学的な問題が提起された。
 本共同研究の目的の一つである意識の共有化を進める一つの具体的な行動として、上記シンポジウム
での講演内容を「数理統計」に論文として投稿することを強く推進し、特集「環境科学と統計科学の融
合に向けて」(平成16年12月)への成果発表に貢献した。実際、本特集では環境科学者と統計科学
者との共著論文によってほぼ構成されているものであり、両分野研究者の共同作業を推進するとの目的
を部分的にせよ果たした。
 平成17年1月25日に於ける研究集会においては、上記シンポジウムを核とした本共同研究に関す
る総括を行い、次年度へ向けての活動基本方針を確認した。即ち、環境関連企業へ向けての統計科学の
普及活動の展開の在り方、及びその具体的方策について議論した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

数理統計(特集「環境科学と統計科学の融合に向けて」)、第52巻、第2号、2004年12月

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

ISMシンポジウム「環境科学と統計科学の新たな融合?環境データの質の向上に貢献する統計科学?」
平成16年9月15日(水曜日)、統計数理研究所、60名
研究集会 活動総括及び今後の方針、平成17年1月25日(火曜日)、統計数理研究所、6名

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

伊禮 恒孝

琉球大学

大久保 卓也

滋賀県琵琶湖研究所

岡田 光正

広島大学

小野 芳朗

岡山大学

風間 ふたば

山梨大学

金藤 浩司

統計数理研究所

川崎 能典

統計数理研究所

胡 洪営

中国清華大学

後藤 尚弘

豊橋科学技術大学

清木 徹

茨城大学

高梨 啓和

鹿児島大学

永淵 修

千葉科学大学

中村 好宏

東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター

馬場 康維

統計数理研究所

樋口 知之

統計数理研究所

藤江 幸一

豊橋技術科学大学

山本 和夫

東京大学