平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−59

専門分類

7

研究課題名

喘息発作に及ぼす環境諸因子の影響

フリガナ

代表者氏名

シミズ サトル

清水 悟

ローマ字

所属機関

東京女子医科大学

所属部局

医学部

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

喘息発作発現に影響を及ぼす諸因子(気象、大気汚染物質)について、時系列解析により、その関係を検討する。


本年度においては、(1)大気環境濃度の複数の観測点における関係を検討するため、横浜市環境保全局環境監視センターによる大気環境データを対象に、時空間モデルのあてはめを検討した。大気環境測定局(16ヶ所)のうちから5ヶ所を選び、NO2 濃度の時空間モデルについて検討した。結果として、前述の条件で、時空間モデルのあてはめが可能であるという結論を得た。今後、さらに多くのデータに対して時空間モデルのあてはめを検討する予定である。
また、(2)喘息発作受診数と環境諸因子のトレンド間の相関関係についても、大気汚染物質(NO、 NO2、 NOx、 SO2 およびSPM)環境濃度と夜間急病センター受診喘息発作患者数との相関関係を検討した。5年間に渡る大気測定局5ヶ所の週平均濃度と夜間急病センター受診喘息患者数のトレンドをBAYSEAを用いて推定し、トレンド間の相関関係を検討した。その結果、喘息発作受診数数と環境汚染物質濃度のトレンド間では相関関係は認められなかったが、喘息発作受診数のトレンドと環境汚染物質濃度のトレンドの1次微分との相関関係が認められた。
今後、(3)喘息発作受診数に影響を及ぼす因子の定量化のため、各環境汚染物質濃度の、喘息発作受診数のトレンドへの影響を評価する方法について検討しようとしている。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

複数年に渡り観察された夜間急病センターの喘息発作受診数と気象因子(気温、湿度、水蒸気圧、気圧風速)及び大気汚染物質(二酸化硫黄、窒素酸化物、粒子状物質)環境濃度との関係を時系列分析により検討する。研究計画としては以下の項目について検討する。?日、週単位での喘息受診数と環境諸因子のトレンドの推定?喘息発作受診数と環境諸因子のトレンド間の相関関係?喘息発作受診数に影響を及ぼす因子の定量化?〜?について、統計数理研究所で開発された解析ソフト及び理論等の応用が研究目的達成の為にきわめて有効であると考えられる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所