平成162004)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

16−共研−2001

専門分類

1

研究課題名

システム故障の統計的推測

フリガナ

代表者氏名

フタツヤ マサオ

二ツ矢 昌夫

ローマ字

Futatsuya Masao

所属機関

弘前大学

所属部局

理工学部 数理システム科学科 

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

二値離散多変量を線形構造ではない直列,並列,その他のシステム構造で考察することは,理
工学,医学,社会科学など,いろいろの分野における現象を別の面からとらえることになり,ま
た,記述するモデルを今まで以上に豊富に,そして,現象の説明を容易にする可能性がある。
 これらの目的のために,2004年度は,主に,次の3つのことを行った。
(1)いろいろなシステム構造におけるコンポーネントとシステムの故障(コンポーネントの動
作,非動作状態によりシステムの動作,非動作状態が一意に決定されるため,システム故障に
誤差を含ませたモデルに変更している)の模擬データをロジスティック回帰での解析を可能に
し,その関係を考察した。結果はロジスティックにおいて交互作用までを考えると同等にな
るものもある。
(2)(1)における模擬データを使用して,樹形モデルにおける分類木との関係を検討し始め
ている。コンポーネント故障に独立性を入れると同じ傾向の解釈が成立するようである。
(3)実際のデータにシステム構造をあてはめる計算システムを作成した。いくつかのデータ
で解析を進めているが,うまく適合し説明されるデータはいまのところない。
いずれの場合においても,もっと検討が必要である。(1),(2)は,いろいろなシステムで
行うことにより,逆に,ロジスティック回帰,分類木の解析に有用な情報を与えることになると思
われる。ここでは,システムにおけるコンポーネントの故障確率は同じで,(1)と(3)では,
故障が独立に起きることを仮定している。これらの仮定の検討も必要である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

平野 勝臣

統計数理研究所